年明けまで続いた暖冬の影響で、今シーズンのスッカン沢は殆ど氷結していないとの情報をヤマレコで見た。
その後の大寒波到来で渓谷の氷柱、氷瀑がどれだけ成長しているのか?気懸りだったので行って来た。
山の駅たかはら到着時(8:30頃)は車が数台。
行き先は大間々や八方牧場方面へのスノーシュー、スッカン沢の滝見が自分も含めて3名程。
滝見目的の一人と駐車場で準備中に会話する機会があったが、どうやら同じ市内の人。
初対面ではあるが家もそれ程遠くなく、若い頃は熊撃ちもやっていて高原山の事は何でも知っていると言う大ベテラン。
熊の棲み処に関する情報など、色々教えていただいた。
その男性が出発してから遅れる事約5分、準備が整いスタート。
18日(月)に降った大雪で積雪は約50cm程。まだ日が浅いのでトレースも薄く踏み固まっていない。
先行者がいたので少しは助かったが、それでも場所によっては膝下までの沈み込み。
いつもはツボ足でも歩けるが今回は最初からワカンを装着。下りでこんなに難儀したのは初めてだ。
序盤は先を行くベテラン氏の背中を捉えていたが、桜沢の近くまで来る頃には全く見えなくなった。
自分も歩くのが早い方だと思っていたが、比較にならないほどの超健脚。
年齢は彼の方がずっと上なんだけどね。キャリアが違う。
やっと辿り着いた雷霆の滝で小休止。
例年通り、流れの弱い左岸側半分が氷結。スッカン沢も期待できそう。
吊り橋を渡って・・・。
今年もやって来ました!スッカン沢の氷柱群。
非日常の世界へと誘われる入口。
壊れている急な階段を慎重に降りて。
柱状節理から薙刀岩~桂の大木に至るまでの氷柱。
まだ50%くらいの規模であるが、順調に成長している様子。
スッカン橋から望む雄飛の滝周辺の大氷柱群。
お~っ、でっかいツララだよぉ\(^o^)/
先行の二人とはこの辺で離合。既に雄飛の滝まで行って戻って来たところ。
どんだけ早いんだ~(-_-;)
オジサン、また機会があったら面白い話聞かせてね(@^^)/~~~
さて、その氷柱群。
昨年の台風による豪雨被害でこれまでのルートが破壊され、沢沿いギリギリの所を通過する羽目に。
水の中へドボンと落ちる危険性もあり、その辺は自己判断にて降りた方が宜しいかと。
そう言う自分も帰りに落ちました(;^ω^)
で、槍の様な鋭い氷柱は健在。
暖冬で諦めかけていたけど、これだけ見られたのなら十分でしょう。
豪快な落水とスッカンブルーの滝壺が美しい雄飛の滝。
滞在約30分、貸し切り状態の氷の神殿を一人占め。
近年人気のスッカン沢では珍しい事。これも今シーズンの情報不足によるもの。
氷の造形美その1。
その2。
その3。
自然が織りなす造形美を存分に堪能。
今年も来て良かったスッカン沢。
復路も同じ道を戻る。
今度は登り傾斜になるので往路以上に大変。1歩1歩着実に・・・。
ヘロヘロになりながらも漸く山の駅たかはらPに到着。
途中で単独氏1名、4~5名のパーティ1組とのすれ違い。
スッカン沢が本格的に賑わうのは次週以降か?冷え込み次第では更なる成長が期待できるでしょう。
ただ、スッカン沢に降り立つにはそれなりの覚悟、判断の上で・・・。
例年以上に危険個所が増えているので、安易な気持ちでのお勧めは出来ません。
2016年1月23日(土) 晴れのち曇り。10年に1度の大寒波を前に穏やかな1日。
山の駅たかはら(8:30)~雷霆の滝(9:30)~スッカン橋(10:10)~雄飛の滝(10:25)
~雷霆の滝(11:32)~山の駅たかはら(12:40)
行動時間約4時間10分(休憩約30分)
雪が多かったのとコース崩壊で歩き難かったので疲労度はいつもの5割増し。
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