・・・って、長いタイトルで大変失礼しました(;'∀')


昨日から11連休のGWに突入し、どうしても前半に1度はガッツリ歩きたいと考えていた。


そんなある日、3年前に途中まで辿った八溝古道を思い出す。


当時は磯上の山桜目的で訪れたが、「八溝古道」と言う道標を目にして興味本位で十文字峠まで歩いた。


その際に今度は八溝山まで行きたいと願っていたが、本日漸く実行に移す事に。


ただ、八溝古道についての情報は少なく、黒羽山の会が作成した略図を参考にルートを辿る事にした。


【磯上のヤマザクラ1本】


樹齢約300年、県内随一の巨木で堂々とした風格。


既に花は終わっていたが存在感は抜群。


手前の駐車場からスタート。



 


 


 


 一の鳥居から道は左右に分かれるが、八溝古道への道標を左へ。



 


 


 


 最初はニリンソウやスミレの咲く沢沿いの静かな道をゆるりと進む。



 


 


 


 やがて八溝山への道標に導かれて山道へ入る。



 


 


 


 ところがご覧の通り、多くの倒木が放置され通行不可能な状態。


早くも序盤で撤退を余儀なくされるのか?


と思われたが、倒木を避けるように斜面を上り下りして何とか難所をクリア。



 


 


 


 八溝古道は境界尾根に沿うように続いている。


それにしても静かな山道、今回も誰一人会うことは無いだろう。



 


 


 


 この辺りは散乱した倒木が処理されている。


この冬に降った大雪の影響は八溝山地でも例外では無かったようだ。



 


 


 


 前回の時にイワウチワ群落を偶然見つけたが、今でも地形の特徴を覚えていたので直ぐに分かった。


しかし、荒れた森林と花時期が終わっていたと言う理由で僅かに数輪残っていただけである。



 


 


 


 スタートしてから約1時間、林道出合いにて初めての小休止。


右の広い林道に沿って尾根伝いに薄い踏み跡あり。


多分、官公山へと続くルートであろう事が推測されるが、今回はパスして林道を左へ八溝山を目指す。



 


 


 


 花の少ない退屈なコースであるが、日当たりの良い道沿いには癒しのミツバツツジが可憐な姿を見せる。



 


 


 


 前回はこの十文字峠まで来て敢え無く時間切れ。


ここからは八溝山山頂まで続く八溝スカイラインを歩くことになる。


残念ながら山道(八溝古道)はここで消滅?


覚悟はしていたが、約2時間の車道歩きは気の遠くなる長さだ(-_-;)



 


 


 


 スカイラインの途中から望む八溝山。


山頂のアンテナや展望台まで望めるが、本当に辿り着くのかと感じるほど遠くに見える。



 


 


 


 黒羽山の会のコース図にあった棺蓋ボッチへの取り付き。


道標は無いが、鉄塔130号巡視路への案内があったので間違いないであろう。


折角なので急坂を登り寄ってみる事にした。



 


 


 


 やがて山頂らしきピークに出たが、山名板らしいものが見当たらない。


ここが山頂かどうかは定かでないが、そんな事はどうでも良い。



 


 


 


 周辺をウロウロしていると反対側斜面にカタクリの群落を発見!


ピークは過ぎていたが凄い数の紫色。



 


 


 


再び車道に戻り、変化に乏しいアスファルト道を黙々と歩く。


「ああ~ だから今夜だけは 君を抱いていたい~♪」


退屈しのぎに時々鼻歌・・・(笑)


やがて八溝スカイライン中間地点の三県ロータリーに到着。



 


 


 


通行止めの向こう側は福島県棚倉町。 



 


 


 


 県境を跨いで栃木県から福島県へ。


すると、ありました!


朽ち果てた八溝山登山道の標識。


山頂まで2.2km、徒歩40分とあるので、周辺を捜してみたがそれらしき道が見当たらない。


どうやら長い間利用されず藪化してしまった様子。


事前情報も得ていないので、ここは無難に車道を歩いて行こう。



 


 


 


 長い車道歩きに疲れ果てたころ、漸く八溝山山頂に到着。


ここまで片道10kmの道程でスタートから丁度3時間経過。


山頂部に建つ八溝嶺神社と展望台。



 


 


 


 八溝山は茨城、栃木、福島の三県に跨る八溝山地の最高峰(1,022m)。


別ルートから来た登山者が休憩中。



 


 


 


 決して自慢にはならないが、栃木の黒羽から遥々歩いてきた変人は自分だけであろう(笑)


余裕のVサインポーズと思いきや実はヘロヘロ・・・(;^ω^)



 


 


 


 現在無料となっている展望台からは360度のパノラマ。



 


 


 


 霞んでいて遠望が利かないが、歩いてきた方向を振り返る。



 


 


 


 土塁に囲まれた山頂部。


ここで早目の昼食タイムとして数十分休憩。



 


 


 


 山頂を後に高速下山・・・と言いたいが車道歩きに疲れてスピードが上がらず。


何とか林道出合いまで辿り着いた。


さて、往路でパスした官公山。


疲れてはいたが、どうせならピークを踏んでおこうという気になって踏み跡を辿る。



 


 


 


 ところが131号鉄塔手前から踏み跡が消えて激藪となってきた。


藪をかき分けてどうにか辿り着いた鉄塔直下。


この先に見えるピークが官公山に間違いないだろう。


もう藪漕ぎしてまで山頂を目指す気力、体力は残っていなかった。


この時期はマムシも怖いし、ここら辺で潔く戻ろう。



 


 


 


 再び八溝古道に復帰し倒木で塞がれた難路を慎重に通過。



 


 


 


 出発してから約6時間後の13:44に無事帰還。



 


ガッツリ歩くという目的は果たしたが、古い登山靴のソールの一部が剥がれてしまうほどの苦行?となる。


こうして古の道を辿るというロマンの旅が終わった。


 


4月27日(日) 晴れ。


【コース】


磯上の山桜一の鳥居(7:42)~林道出合い(8:44)~十文字峠(8:57)~棺蓋ボッチ(9:11)


~八溝山山頂(10:44)~官公山手前の鉄塔(12:45)~磯上の山桜(13:44)


歩行距離約20.6km、累積標高970m、行動時間約6時間。