今でこそしがないサラリーマン生活を送るド平凡な中年オヤジだが、かつてはプロの漫画家を目指す夢見る少年(青年)時代があった。
初めての漫画との出会いは物心のついた6~7歳の頃であろうか。
今でも割と鮮明に憶えているが、父親に買ってきてもらった漫画本に夢中になった。
赤塚不二夫の「おそ松くん」、手塚治虫の「ジャングル大帝」、それと藤子不二雄の「オバQ」「パーマン」などが自分のバイブルとなっていた。
最初は模写から始め、次にオリジナルのキャラクターを創り出した。
描いた漫画は近所の友達などに見せて自慢していた。
小学校高学年になるとオリジナルのストーリーも描き始めた。
その当時はノートに鉛筆描きであったと記憶している。(色鉛筆でのカラー作品もあった)
確か最初のオリジナル作品のタイトルは「バカ猿の大冒険」といって、やんちゃな小猿が外の世界に興味を持ち生まれ育ったジャングルを捨てて冒険に旅立つという話。
やがて帰ってきた小猿が見た驚きの光景は、人間どもの強引な開拓により焼け野原にされてしまったジャングル。
友達や家族も失い途方にくれる小猿・・・「なんて俺はバカ猿なんだ~!」と泣き叫ぶカットでジ・エンド。単純な冒険活劇であった。
中学生になると本格的にペンで原稿を描き始め、少年漫画誌の新人漫画賞にも投稿を始める。
しかしそう簡単に結果が出るものではなく、挫折の連続で厳しい現実を思い知らされた。
ある程度自分の漫画が認められ出したのは高校3年の時に集英社に投稿したギャグ漫画。
タイトルは「ガンバレ死神くん」といって、死神らしかぬ可愛い容姿の少年死神が一人前を目指し人間界で修行をするというほのぼのギャグ漫画。
その作品は入選まであと一歩という結果(選外佳作)が出ました。
これで自信をつけた自分は意気揚々と都会へと旅立つのであった。
つづく・・・かもしれない?
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