翌日の晴天を信じて眠りに就いたのは、夜の帳が下りた午後6時ごろだっただろうか。
狭い車内のリクライニングシートを倒し寝袋にすっぽりと収まった。
ひっきりなしに駐車場に入ってくる車の音やヘッドライトに眠りを妨げられる。
そして、午前2時を過ぎた頃、窓を叩く雨音で目覚める。
その雨は起床する午前5時前まで降り続いていた。
朝食を摂り登山の準備をして沼山峠行きのシャトルバスに乗り込んだ。
6時40分、沼山峠到着。

バスでの移動は昨日夕方に決めていた。
予定の燧ヶ岳を諦めたのは右足首の状態が悪いのと、同じ右足に靴擦れが生じたため。
靴擦れといっても踵部分ではなく親指と人差し指の間が擦れて皮が剥けている。
下山時に靴紐の締めが甘かったのだろうか?
こんな事は初めての経験だが、とりあえず応急処置をすれば歩くには問題ない。
燧ヶ岳を諦めて候補に挙げたのは燧裏林道or尾瀬沼周辺のハイキング。
燧裏林道は以前も歩いて距離も長い事などの理由から尾瀬沼周辺を散策する事とした。

すっきりとしない天気に最初は気分が乗らなかったが、大江湿原に出る頃になると強い日差しが降り注いできた。


いつも賑わっている長蔵小屋周辺。
環境省の尾瀬に関するアンケートとやらが煩わしく逃げるように脱出した。

尾瀬沼周回が第一の目的だったが、沼尻~三平下間の南岸が崖崩れの為に通行止めとなっている。

とりあえず三平下手前の燧ヶ岳展望地まで行ってみた。
この頃になると随分雲が取れ青空が支配してきた。

一旦大江湿原分岐まで戻り、尾瀬沼北岸を沼尻方面へと向かった。

浅湖湿原(あざみしつげん)は尾瀬沼北岸にあり、アザミとは文字通り浅い湖の意味がある。



沼尻湿原は燧ヶ岳の裾から沼尻にかけて扇状に傾斜している。

大勢のハイカーで賑わう沼尻休憩所で小休止。

沼尻(ぬしり)は尾瀬沼の西岸にある地区。
沼の水はこの後沼尻川となり高低差260mの尾瀬ヶ原へと向かって流れてゆく。
この沼尻川の川筋が群馬県と福島県の境界線ともなっている。
ノリの良い若者らがここで記念写真を撮る時に、お尻を強調したポーズをしているのが笑える。
くいっとお尻を突き出したこまわり君のようなポーズ・・・と言えば分かるかな?

その後は特に当ても無く周辺をぶらぶらと散策。
気づくと沼尻平から燧ヶ岳登山道入り口のナデッ窪へと足が向いていた。
燧ヶ岳登山を諦めたとは言え、無意識のうちに気になっていた登山道へと進入していたのだ。
ここは雪崩が起こりやすいことから雪崩っ窪が訛ってナデッ窪と呼ばれるようになったらしい。
見るからに急峻であるが古くから 燧ヶ岳の登山道として利用されている。

このまま燧ヶ岳に登ろうかとも思ったが、冷静になって沼尻方面に戻ろうとした時でした。
遊歩道をすれ違う際に「リンゴさん!」と声をかけられ、振り向いた先にはブログ仲間の茨城組の方々がいた。
偶然のバッタリには驚いたが、これからナデッ窪を登り燧ヶ岳を目指すという。
足の状態が良ければついて行きたいと内心は思っていた。
その時の皆さんのレポがUpされているので参考にしてください。
「えんちゃんの暇つぶし」、そして赤い山スカがお似合いのスーパーレディ「えこの冒険日記」。

皆さん、お気をつけて~♪
えんちゃん様、画像お借りしました。
さて、後は時間の許す限りのんびりと周辺を歩くだけ。



青空の下を気分良く、足の痛みも忘れて5時間以上は歩いただろうか?
大江湿原を後に沼山峠へと戻って行った。

さらば今年の尾瀬・・・。
自然の中にどっぷりと浸った大満足の2日間でした。

最後に大江湿原と尾瀬沼周辺に咲く花々その他を紹介します。
9月花の少ない時期でもこれだけ多くの種類が見られました。
【オゼミズギク】

【エゾリンドウ】

【オクトリカブト】

【ヤマハハコ】

【チングルマの果穂】

【ゴゼンタチバナの実】

おまけは猛毒 【ベニテングダケ】?

他にもウメバチソウ、ミヤマワレモコウ、ミヤマアキノキリンソウ、オゼヌマアザミ、サラシナショウマ
などなどが見られました。
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