雲竜渓谷・・・その未知なる惑星に降り立つことは憧れであった。


人を寄せ付けない氷の世界!


そんな奥深い真冬の谷間に行くことが果たして可能なのだろうか?


自分の持つ技量や装備ではとても無理だろうと諦めていた。


そう、つい最近までは・・・。


ところが、ブログ仲間のQ造さんの『安全で簡単に行ける』との言葉を信じ、一大決心をして行くことにした。


その旅立ちに向けて、新たに購入した装備は980円のスキー用手袋一つ・・・。


1月24日(日)早朝、ありったけの防寒着をザックに詰めて家を出る。


 


 


 


6時25分、まだ夜が明けきらないうちに林道ゲートから歩き出す。


小雪が舞っているが天候の心配は無さそうだ。


凍結した砂防工事の道路がハイキングコースとなる。


間もなく日が昇り東の空が明るくなる。



 


 


 


標高が上がると辺りの白さも増すが、思ったより積雪量は少ない。



 


 


 


稲荷川展望台から日向砂防ダムと赤薙山、女峰山方面。


荒々しく迫力のある景観だ。


あの先に氷の惑星(雲竜渓谷)がある。



 


 


 


 上りの林道歩きはノーアイゼンで十分でした。



 


 


 


日光からも彼方に輝く太平洋が確認出来た。



 


 


 


緩やかな登りが続く中、周辺の風景を眺めながら歩く。


 


 


 


 


 



 


 


 


歩くこと約2時間で雲竜渓谷展望台に到着。


確かにここまでは意外なほど楽勝でした。


この先は渓谷内を歩くのでアイゼンを装着した。



 


 


 


『友知らず』と呼ばれる両側の見事な氷壁は圧巻。


夢にまで見た美しい風景です。



 


 


 


氷の芸術に見惚れてその場に立ち尽くす!



 


 


 


 嗚呼、もう言葉はいらない。



 


 


 


 



 


 


 


 神秘的な氷柱の裏側。



 


 


 


 



 


 


 


気温が上がり巨大氷柱も崩落が目立ちます。



 


 


 


慎重に川を渡り雲竜瀑の近くまで行きました。



 


 


 


 



 


 


 


 昼食後も暫く撮影タイム。



 


 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


訪れる人は決して多くはない。


そこには観光地では見ることの出来ない荒々しいまでの大自然があった。


静寂の中で凛とした美しい氷の世界。


人間の想像を絶する氷の造形美。


写真では実際の迫力は表現出来ないので、是非現地に訪れる事をお勧めします。



 


 


 


夢にまで見た美しい風景を脳裏に焼きつけ、思い残す事無く雲竜渓谷を後にした。


帰りはアイゼンを着けたまま軽快に駆け下りる。



 


 


 


さらば氷の惑星。 



 


ワレラ ブジ チキュウ二 セイカン ス・・・


ハラヘッタ!