その日、私は何者かに導かれる様に八方ヶ原へと向かった。


満開では無かったが5月2日のアカヤシオでも十分満足の筈でした。


しかし、こうして再び高原山へと向かっている。


とにかく行かずには居られない何かがありました。


一体何がそうさせるのかも判らず・・・。


 


 


5月4日(月)曇り、天気は下り坂。


あれから2日が過ぎ、アカヤシオも満開に違いない。


 


 


8時45分頃、辿り着いたのは何故か小間々の駐車場。


ミツモチ山に行くなら普通はこの先の大間々の駐車場を利用する。


ここはシロヤシオの群生地大入道への登山口。


シロヤシオが咲くにはまだ1ヶ月は早い。


車も数台あるだけ。



 


 


 


身支度を済ませると、何かに導かれるように大入道方面に向かっていた。


途中の沢周辺には美しいショウジョウバカマの群生。


余りの美しさに足を止める。


しかし、「のんびりするな!」との天の声に急かされる。


それから間もなくでした。



 


 


 


それまでの思いが確信に変わりました。


私を導いたもの。


それはこちらの方でした。



 


 この方は私のブログフレンドで、1年以上もお付き合いのあるQ造さん。


実際にお会いするのは初めて。


昨年のシロヤシオの時季に大入道付近でニアミスはありました。


不思議と初めてとは思えないくらい話しやすく気さくな方でした。


見かけた際にいきなり手を振ったりと、失礼があったかと反省しています。


今まで偶然を装った文章を書いてきましたが、今回の出会いは実は必然的でした。


同じ県内に住み高原山をホームにしていると言う共通点があります。


ブログの内容も似たようなところがあります。


今回はお互いのブログに頻繁に訪問している間に、何か必然的に導かれる様なものを感じていました。


この機会に高原山でお会いし挨拶したいと思って、私から後を追ってきたという訳です。


 


 


 


今回は職場の若いお方(Kさん)とご一緒でした。


高原山の魅力を伝えたいとの思いから誘った様です。



写真の縄文ヤシオ周辺はシロヤシオの群生地。


1ヶ月後には開花し、見事な風景が観られる。


 


 


 


 今回このコースを選んだ理由はこうでした。


Q造さんが何度も足を運んで探索し、漸く見つけた黒曜石の採掘抗跡。


そして、大きな原石のある沢への案内でした。


その巨大さが判るでしょうか。



 


 


 


黒曜石は旧石器時代(約1万8000~9000年前)に槍先として高原山で加工され広く流通した。


しかも関東唯一の産地であったという。


私が子供の頃は麓の畑で矢じり探しがブームとなった。


※写真は県民の森、森林展示館内の黒曜石



 


 


 


地元の者なら高原山の黒曜石のことは知っている。


しかし、その採掘抗跡や原石のある場所までは知らない。


しかも、大入道を巻くように別の道がある事も初めて知りました。


流石に好奇心旺盛で何事にも熱心なQ造さんである。


貴重なものを見せて頂きました。


 


 


 


 さて、黒曜石を見た後は次の目的地へ。


途中八海山神社で昼食。


ミツモチ山のアカヤシオ群生地、大丸へと向かった。


2日前には5分咲き以下でしたが、今回は満開となっていました。



 


 


 


この空間だけは別世界で、正に桃源郷といえるでしょう。


時間を忘れ暫し撮影タイム!



 


 


 


 


 


 


 



 


 


 


曇り空で本物の鮮やかさは表現出来ませんが、その美しさは伝わったでしょうか。


 



 


その後、大間々経由で小間々に戻った。


約4時間の楽しく有意義な高原山散策でした。


それにしてもQ造さん、フットワーク軽過ぎですよ!


正直付いていくのがやっとでした^^;