他人には全く興味が無いであろう、野仏と寺山観音寺参道シリーズ。



観音寺へのルートは、平野地区、長井地区、そして立足地区からの3通りがあります。



シリーズ物として、まだ完結してなかったのが気になっていた。







第一話 平野地区から寺山観音寺



第二話 長井地区から寺山観音寺







最後の立足地区からの参道歩きは、ネタのつまらなさをごまかす為に雪景色を入れる予定でした。



ところが全然その気配はありません。



このままでは春になってしまうので、完結に向けて強引に歩いて来ました。



出発地は立足地区の一画、矢板市野仏10選のひとつ『笠松地蔵』から。













道中、野仏に纏わる伝説や由来などを調べながら歩くのも楽しみである。





※クリック









晴天だが風が強く非常に寒い日でした。



この時点では、あんな事が起ころうとは知る由も無かった。







そう、あんな事が・・・。









歩いていて気付いたのですが、この参道沿いにはあまり石仏が見られません。



入り口の笠松地蔵が目立ったくらい。













ならばと、寄り道しながらのんびり歩き。













そして、森に囲まれた参道に差し掛かった時でした。



10mくらい前を白装束を着た女性が歩いている事に気付く。













後姿から推測すると、スタイルの良い訳あり熟女に間違い無い。



寺山観音寺は下野三十三観音霊場の一つになっている。



どんな事情か知らないが、巡拝に訪れる人がいても不思議ではない。



追い越して顔を見てやろう思った。



ところが、どう頑張って歩いても10mの差が縮まらない。



追い越すのを諦め、後姿を撮影してみた。













あれ、不思議である?



どこにも写っていない!



肉眼では間違いなく見えるのに・・・。









そして、コーナーを過ぎたところで彼女を見失った。



その時でした。



森の中でガサゴソと何かが蠢く音。



目をやると、そこには一匹のキツネの姿があった。



一瞬こちらを見て微笑んだようにも見えた。



その後、深い森の中へと消えていった。



以前この辺りでキツネに騙され、森の中を彷徨い歩いた人もいたとか。









あのキツネは神の使いか、それとも・・・









そんなこんなで、いつの間にか寺山観音寺到着。

























身の引き締まる空間である。









その後、帰り道でのことです。



それは観音寺付近からずっと気になっていた。



どうも誰かに付けられている気配がします。



ヒタヒタと、どこまでも付いて来ます。



キツネの事もあったのであまりいい気持ちはしません。



それでも勇気を振り絞り、思い切って振り返りました。



















そこで私が見たものは・・・



























え~~~っ???









































あ~、良かった。



可愛いワンちゃんじゃないですか!







放し飼いにしているのか、人懐こいワンちゃんはず~っと林道を付いて来ます。



抜きつ抜かれつ・・・



付かず離れず・・・



結局、車を止めていた立足地区の参道入り口まで来てしまいました。



たぶん歩き慣れた散歩道なのでしょう。







バイバイ、ワンちゃん♪



無事に家に帰れよ!









寺山観音寺参道シリーズ・・・完









※このお話は一部フィクションで、つまらない話を少しでも面白くするための演出努力がされています。