2020/1/11(土)、Mt.JEANS那須ゴンドラ山頂駅からの往復で厳冬の三本槍岳を歩いて来た。
ゴンドラ利用のメリットは目的地まで安全に短時間で行けること。
その反面デメリットは土日の駐車料金1000円+ゴンドラ往復1500円とコスパが悪い事。
それにゴンドラ運行時間が8時30分からで山頂駅からのスタートが9時前後と遅くなってしまう。
また運行時間の最終が15時30分なのでそれまでには下山しなければならない。
インフォメーションへの登山届には9時スタート14時下山と記入した。

そうは言っても外すことの出来ない厳冬の三本槍岳登山。
今日は快晴・微風と絶好の雪山日和の下をワカン装着でのスタート。
中の大倉尾根を緩やかに登っていく。
真っ白なスダレ山の斜面が見えてくると気分も高揚する。

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積雪は那須岳エリアもご多分に漏れず随分少な目。
例年ならば前後に山スキーヤーや登山者の姿があるが、今日はまるっきり人の姿が見当たらずの一人旅。
トレースも前日のものと思われる2~3人分の足跡のみ。
これだけブッシュ剥き出しの状態ではスキーは無理であろう。

やがて左側の展望が開けてくると、男前な朝日岳とその奥に主峰茶臼岳の姿。

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中の大倉尾根から眺めるこの景色は大好きである。

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この辺りまで登ると周りの木々にはキラキラ輝く霧氷がついている。

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風も冷たくなってきたのでスタート早々に脱いだニット帽とアウターを再び身に纏う。

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今日は赤面山も霧氷祭りだね。

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霧氷回廊はどこまでも続く。

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風の通り道、スダレ山を通過。

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振り返ればこの絶景~♪
下界には雄大な雲海が広がっている。

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大岩付近でこの日初めての登山者とスライド。
この方は大丸温泉から朝日岳~三本槍岳~北温泉への周回だそうだ。

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情報によると三本槍岳方面に数名の登山者が向かったとの事。
もしトレースが皆無の時は登頂が難しいと思われたが、これで少しは希望が持てた。

大岩から望む甲子旭岳。

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その大岩には成長したエビの尻尾がびっしりと付着。

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白き樹氷ヶ原と化した雪原。
清水平~1900m峰~朝日岳~茶臼岳と連なる絶景。

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清水平分岐からは冬道ルートを辿るが、今回は積雪量が不十分なので踏み抜き地獄。
左足を股下まで踏み抜いてしまい脱出するのに難儀した。

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先行者がいなければ途中で断念したかも知れない。
それでもその後は慎重に歩を進めたので、踏み抜きは最小限に留めることが出来た。

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スノーモンスターっぽい樹氷が林立するポイントを進む。

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山頂方面には気になるガスが流れ始めている。

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と思えば、直ぐに青空に・・・

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三本槍岳山頂到着時はガスで眺望得られず。
暫く待機しているとガスが切れて一瞬の晴れ間!
そのシャッターチャンスを逃すまいと、隣りにいたお兄さんも一眼レフで激写中。
遠方には飯豊連峰も見えた。

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こちらは雲被りの裏那須(流石、大倉、三倉山)稜線。
遥か後方には燧ヶ岳~会津駒ヶ岳の峰々もチラ見出来た。

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その後は益々ガスが濃くなってきたので軽めのランチタイム後に下山開始。
山頂からの大展望を堪能するには30分遅かった様だ。

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復路は踏み抜き地獄の冬道を避けて夏道ルートを辿ったが、こちらも歩き難さは変わらず。
登山道両脇に覆い被さる樹氷の木々を這いながら潜り抜けるのが容易でなかった。

一瞬の青空に立ち止まる。

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スタート序盤は最高の天気だったが、こんなに早くの急変は想定外。
やっぱり冬山は油断できないね。

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モノトーンの世界も幻想的。

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ゴンドラ山頂駅付近のゲレンデもすっかり乳白色。

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今冬も無事に三本槍岳の白き樹氷ヶ原の絶景を存分に楽しむ事が出来ました。
このコースは3月上旬まで楽しめるので山頂からの展望リベンジでまた来ても良いかな?
なんて思ったりもしている。