2019/7/13(土)、桧枝岐村の御池から大杉岳~大津岐峠を経由して会津駒ヶ岳~滝沢登山口までを縦走して来ました。
7月の3連休初日となったこの日。
朝の内は雨が残るものの時間経過と共に天気回復予報となり、以前から計画していた山行を決行。
同行のchikoやんとの車2台体制で1台を滝沢登山口Pにデポ、もう1台で御池駐車場に移動してスタート。
大杉林道~富士見林道ではシラネアオイ、咲き始めのハクサンコザクラなど予想以上の花盛り。
数年来の念願であった御池IN~滝沢OUT(或いはその逆)の縦走が達成できて満足の1日となった。

予報通りに小雨の降る中、レインウェアの上だけを着用して御池登山口より出発。

P1220183


登山道脇に咲いているギンリョウソウやゴゼンタチバナを楽しみつつも、ひたすら登る事約1時間20分で大杉岳に到着。
豪雪地帯だけあって山頂標識がめっちゃ傾いている。

P1220185


その後もミツバオウレン、イワカガミなどのしっとりと濡れた花々を観賞しながら歩いて行く。

P1220189


盆栽風仕立てのゴゼンタチバナ。

P1220191


咲き始めのギボウシ。

P1220193


なんだろう?と思えば行者ニンニクの花でした。

P1220195


まるで宇宙船の様な電発避難小屋。こちらで小休止。
グチャグチャの登山道と降り続く小雨で下半身がびしょ濡れ。これ以降はレインウェアのズボンも着用。
撥水効果を失った登山靴で靴下も濡れてしまった。

P1220196


避難小屋裏の小湿原に咲くワタスゲ。

P1220197


同じくイワイチョウ。

P1220198


水滴キラリンのタケシマラン。
かわいい花々を愛でながら歩いていると少々の雨は気になりません。

P1220199


そろそろお宝がないものか?と探しながら歩いていると、笹薮の中にシラネアオイを発見!
その後、俄然花撮りスクワットが増えたのは言うまでもありません(笑)

P1220207


サンカヨウも間に合った。

P1220214


オオバキスミレ。

P1220215


イワカガミの群生は其処此処に。

P1220217


こちらはシラネアオイロード~♪

P1220220


稜線上はガスっているが、いつの間にか雨も上がり気温上昇。

P1220221


やがて縦走コースの中盤となる大津岐峠の巨大標柱が見えて来る。

P1220224



2_large


天気もすっかり回復し、雄大な山々の景色が現れた。

P1220230


まだ残雪の目立つ小湿原が多い中、雪解けの進んだお花畑には咲き始めのハクサンコザクラ。
本日お目当ての花の一つです。

P1220242


チングルマも少々。

P1220243


コバイケイソウ。
他にはハクサンチドリ、ハクサンシャクナゲなども咲き花盛り。

P1220248


幾つか残る雪渓を通過して・・・

3_large


キリンテへの分岐となる大津岐峠までやって来ました。ここでランチタイム。
5年前の2014年8月にグレートトラバース・日本百名山一筆書きの田中陽希隊とバッタリしたのが懐かしい。

P1220252


歩いて来た大杉林道を振り返る。
天気が良ければ燧ヶ岳がど~ん!なのですが、今日はすっぽりと雲の中。
それにしても静かで少々ワイルドな大杉林道。シラネアオイその他の花も多く楽しめました。

P1220253


大津岐峠からは正面に愛しの会津駒ヶ岳を眺めながら進んで行く。

P1220256



P1220261


雪解けの進んだ湿原には咲き始めピカピカのハクサンコザクラ。

P1220264


そんな可愛い姿を見る度に足が止まる。

P1220265


自分好みの開放的な稜線歩きが続く。

P1220266



P1220268


色鮮やかなアズマシャクナゲ。

P1220273


駒ノ小屋のお姉さんの情報によると、今年のアイ駒エリアではシャクナゲやツツジの咲き具合が良好との事。
なるほどね~と、納得の光景でした。
写真には撮らなかったが、ムラサキヤシオ、ウラジロヨウラク、ベニサラサドウダンも結構咲いていた。

P1220275


目指す会津駒の稜線が近づく。

P1220274


湿原のお花畑に咲くチングルマ。

P1220284


タテヤマリンドウとイワカガミ。

P1220285



P1220295


久し振りに見る夏を思わせる青空はやっぱり綺麗だ。

8_large


青空カモ~ン!と誰かの叫び声・・・いや、独り言(笑)

P1220301


夢心地の稜線散歩。

11_large


前半に歩いた大杉林道に続き、こちらの富士見林道でもシラネアオイが絶好調。
登山道脇ばかりでなく、遠くの斜面にもわんさかと咲いていた。

P1220298


もう会津駒は目の前・・・と言っても、これからが案外遠いのだ。

P1220304


なにせ花が多いので花撮りに費やす時間が増える。
ちょっとだけスケスケのイワイチョウ。

P1220307


予想以上に広範囲で見られたシラネアオイ。

P1220310


アカモノも元気。

P1220312


咲きたてフレッシュ!

P1220315


今日1日で3年分のシラネアオイを見た印象です。
素晴らしかった花の稜線歩きもこれにて終了。

P1220317


御池からスタートして約7時間半で駒ノ小屋に到着。
周辺はこれまでの静寂が嘘のような賑わい。

P1220318


小休止後に周辺散策へと出かける。

P1220322


駒ノ大池の周りはまだ雪の中。
池の端っこから雪解けが進んではいるが、お花畑が出現するのはもう少し先の様子。

P1220324



P1220325


今回はロングコースを歩いて来たので体力温存の為に山頂はパス。
途中で引き返してきたが、これで21回目のアイ駒登山を記録。

P1220328


それにしても7月も中旬になろうと言うのに、こんなに残雪があるとは驚いた(@_@)

P1220330


そのお陰で不思議な光景が見られたのでラッキーだったかも?

P1220331


調子に乗って駒ノ大池に映る逆さリンゴ・・・
操られて危うくシェーポーズをするところだった(^^;)

12_large


美しい逆さアイ駒。

P1220335



P1220337


さて、名残りを惜しみつつも下山の時がやって来ました。

13_large


駒ノ小屋直下の高層湿原に咲き始めたハクサンコザクラ。

P1220344


ハイジの丘を振り返る。
P1220355



18_large


今日は目まぐるしく変化する梅雨空の天気の下・・・
大杉林道~富士見林道、そして会津駒周辺の花と眺望が見られ楽しくも充実の山旅となりました。
数年前からの念願であった御池からのコースを歩く事が出来、今は達成感で満たされています。

P1220362

活動時間約11時間、車回収までの総行動時間約12時間。
下山後は燧の湯に立ち寄り汗で汚れた身体を洗い流してさっぱり。
お疲れさまでした。

本日のルートはこちら。