前日に登った釈迦ヶ岳の霧氷の美しさが脳裏に刻まれ、今度は無性に那須岳へ行きたくなった。
2018/11/25(日)、11月3日以来3週間ぶりの朝日岳、三本槍岳。
連休初日に降った雪の状況が気になったが、直前情報によると日陰の通過に注意すれば問題無しとの事。
安全面を優先して北温泉からという選択肢もあったが、相談の結果冬期閉鎖前の峠の茶屋Pからとした。

日陰箇所には踏み固められた雪が残るものの、風の通り道となる岩場や日向には殆どありません。
快晴、微風の那須岳ブルーの下、気持ち良く歩いて行きます。

P1180402


峰の茶屋跡を過ぎると西側の展望が開け、日光連山や南会津の山々の眺望が楽しめる。
遠くに見える白い峰々を前にカメラを向けた。

DSC02538_xlarge


その反対側にはダイナミックな雲海が果てしなく広がっている。
まるで押し寄せる大波の様だ。

P1180410


心配していた剣ヶ峰のトラバース、岩場の急登も特に問題なく、霧氷や眺望を楽しみながら登って行く。
今日は美しい景色を独り占めしては申し訳ないので、山友さんをお誘いしての山行であります。
好条件に恵まれてホッとしました。

P1180412


朝日の肩直下の鎖場は一部凍結箇所があるので念の為にチェーンスパイクを装着。
日陰となる朝日岳の北側斜面はボリュームのある霧氷に覆われて真っ白でした。
南側からアプローチしてこっちに周ると、その光景の違いに思わず驚愕します。

P1180417


貸し切り状態の山頂で360度の大パノラマを堪能。
平ヶ岳~会津駒~三ツ岩岳と連なる白き山塊に心が躍る。

P1180426


これから向かう1900m峰~三本槍岳方面。
清水平辺りの白い霧氷ヶ原が見えて来ると気分が高揚。

P1180423


山頂から眺める茶臼岳はいつにも増して男前だ。

P1180432


さて、それでは三本槍岳を目指して霧氷真っ只中の稜線歩きがスタート。
自分では腕を直角にしたつもりなのにイマイチ上がってない(^^;)

DSC02585_xlarge


熊見曽根からの眺望です。
何度見ても嬉しい裏那須と後方の白い峰々。

P1180437


良き眺めです。

P1180438


そして、展望抜群の1900峰へ。
西側にもいい感じで雲海が広がって来ました。

DSC02603_xlarge


東側はず~っと雲海ショーが続いています。

P1180442


黄昏れおっさんの見つめる先は?

DSC02602_xlarge


眼下に白き霧氷ヶ原となった清水平、前方に三本槍岳。
釈迦ヶ岳での見上げる霧氷も良かったけど、目線の高さから楽しめる那須岳はやっぱり格別。

P1180445


1900m峰からの激下りで再度チェーンスパイクを装着して清水平へ。
振り返り見る霧氷ヶ原の景色が眩しい。

P1180450


一時はガスが押し寄せて来たが、再び快晴の空に戻った三本槍岳。
山頂まではもう少し。

P1180463


周辺の美しい景色を眺めながらゆるりと登って行く。

P1180466



P1180472



P1180473


山頂が近いのに立ち止まってばかり・・・(^^;)

P1180474


予想以上に穏やかな三本槍岳山頂に到着です。
3週間前に比べると、標柱についたエビの尻尾もパワーアップしていました。

P1180481


絶景をおかずに暫しのランチタイム。

P1180479


その後は山頂の北側、大峠方面に足を延ばしてプチ散策。

P1180486


すると霧氷のボリュームが凄い事になっている空間に突入!
霧氷ヶ原と言うよりも霧氷の海原と言った表現が当てはまる程。

P1180484


不思議の国にタイムトリップした様な感覚に浸る瞬間だ。

P1180489


鏡ヶ沼を見下ろせるお気に入りの小ピークまでやって来ました。
賑わう三本槍岳山頂と打って変わってとても静かなポイント。

P1180490


山頂には続々と登山者が到着している様子です。

P1180492


遠くに浮かび上がる飯豊連峰が神々しい。

P1180496


後ろ髪を引かれつつも霧氷の海原を泳いで戻って行く。

P1180499


まるで夢を見ている様な至福の一時を過ごしたのであった。

P1180507


午後になるとやや雲が増えて来ましたが、総じて良い天気に恵まれました。
繊細な霧氷は融け落ちるのも早く、行きと帰りでは違った風景を見ることが出来ます。

DSC02730_xlarge


冬期のこのルートは積雪が多くなると難易度が上がり、自分レベルでは到底登るのが無理になる。
今回は良いタイミングで訪れる事が出来ました。

P1180514


次はたっぷりと雪が積もって一面が白い海原になったころに訪れよう。
やはり白い世界は特別な美しさがあるな~。