西吾妻山からの下山後に約100㎞離れた月山登山口付近に移動。
当初は姥沢登山口まで近い距離にある「道の駅にしかわ」にて車中泊の予定でいた。
翌日の朝食&昼食をコンビニで調達後に道の駅に到着。隣接する日帰り温泉(300円)で汗を流す。
道の駅の駐車場はそこそこ広いがシルバーウィーク真っ只中とあって満車状態。
既にキャンピングカーなどが車中泊に備えてスタンバっているし、夜中も騒音が聞こえて安眠はとても無理そう。
道の駅の中を覗くと観光案内所が設けられていたので姥沢駐車場の状況を聞いた。
気になるトイレは24時間使用可能との事で、姥沢での車中泊に変更。早めの夕食後に月山登山口へと移動した。
姥沢駐車場には数台の車があったものの、道の駅に比べれば断然静か。

西の空に沈む夕日を眺めながら翌日の月山登山に備える。

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夕暮れから夜中にかけては快晴。
満天の星空に翌日の好天気を疑わずに眠りにつく。

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ペアリフトの運行開始時間は午前8時からであるが、それを待たずに5時半ごろに登山スタート。
同じ時刻に2組のパーティーが動き出したので、付かず離れずマイペースで歩いて行く。
今日こそ青空か?・・・と思われた天気は薄曇り。分厚い雲に覆われた昨日よりは少しマシ。

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やがて樹林帯を抜け小湿原などが現れると初見の花々がお目見え。
関東では見たことのないオニシオガマ。

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チョウジギク。

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森林限界を迎えると広大な草原と目指す月山の雄大な尾根が眼前に。
必然的に気分は高まってくる。

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草原のお花畑はリンドウが最盛期。紫色のブーケがそこかしこに。

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6~8月の花時期ならチングルマ、ヒナザクラ、ハクサンイチゲなどの花々が咲き乱れていたであろう。

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登って来たトレイルを振り返る。
この方向だと蔵王~朝日連峰などが見えるんですかね?

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登山道は良く整備されている。

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イワイチョウの黄葉もきれい。

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これも多分、初見の花・・・シロバナトウウチソウでしょうか?
沢山咲いていました。

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ミヤマリンドウは残り花。

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漸く姥ヶ岳への分岐、牛首まで辿り着く。
ここから月山山頂まではガレ場の急登が続き、思った以上に遠く感じる(CT50分)。

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秋の装い。

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登りの途中で振り返る。
牛首から姥ヶ岳へと続くたおやかな稜線が素晴らしい。後半に歩くのが楽しみだ。

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花撮りなどの休憩を入れながら山頂小屋、月山神社が建立された山頂に到着。
トイレ(100円)もあったので使わせてもらった。

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山頂付近には咲き残りのハクサンシャジンが一輪。

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神社に参拝。

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その後、山頂周りをウロウロしながらお宝探し。
アオノツガザクラかな?他にはハクサンフウロ、ミヤマキンバイなどの咲き残りが散見された。

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今年はもう会えないと諦めていたハクサンイチゲ。
広い草原のお花畑に点々と咲いていた。
さすがにヒナザクラはなかったけど・・・

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月山神社とその後方に鳥海山。こちらも登ってみたい山の一つ。

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山頂周辺の雰囲気を存分に楽しんだ後は、次なるピーク姥ヶ岳を目指して下山開始。
途中のガレ場で疲労の為か?岩に腰を下ろしゼイゼイと息を切らしている男性がいた。
下山してくる私の顔を見るなり、「山頂は後どのくらいですか?」と聞いて来たので、「ここまで来ればもう直ぐですよ」と返答。
すると急に元気になってスキップで歩き出した(笑)

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北側斜面の木々は大分紅葉が進みつつある。
来週末以降には全山が錦の絨毯と化し、天然絵巻の世界が繰り広げられるであろう。

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牛首に戻り、登って来た月山を仰ぎ見る。
この時間になるとリフト利用の登山者も続々と到着。

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さあ、いよいよ魅惑の稜線を歩いて姥ヶ岳へ。ここからのCTは40分。

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登山道沿いの傾斜湿原に咲くウメバチソウ。

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こちらにもハクサンイチゲが残っている。

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姥ヶ岳への登り返しもキツそうだね。

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でも、楽しい~♪
あれ?子供に抜かれた・・・💦

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登るにつれ遠くなる月山。

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その度に振り返り、同じようなアングルの写真を何枚も撮りました。

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こちらのお花畑の主役もやっぱりリンドウ。
今回の山旅では1度に何年分も観られたので、もうお腹いっぱい。

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姥ヶ岳山頂に到着。

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眼下に広がる庄内平野を一望。

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楽しかった東北遠征山旅もいよいよ最終コーナーへ。
月山ペアリフト上駅方面へと下りていく。

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その前にこの絶景を目に焼き付けてランチタイム。
想いは花の季節に・・・

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最後はリフト(片道600円)に乗って楽々下山。

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片道約260㎞の道程を山形道、東北中央道、東北道などを経て家路に就く。
滅多に利用することのない高速道路の運転が今回の核心部だったでしょうか?
何はともあれ無事に帰宅することが出来ました。

花が終わって紅葉にはまだ早い。
そんな中途半端な時期ではあったが、以前から憧れていた山形の名山2座に登れて大満足。
そう簡単にいつでも行ける距離ではないけど、出来れば元気に歩ける内に再訪したい。