2017/1/20(土)、群馬県嬬恋村と長野県東御市・上田市の境にある烏帽子岳~湯ノ丸山を歩いて来た。
日光や那須の山々からの展望も最高だったが、偶には普段見る事の出来ない遠くの絶景も眺めてみたい。
そんな願いを叶えるために積雪期の湯ノ丸山行きをシーズンIN当初から計画していた。
どうせなら好天日が望ましい。そして迎えた今週末、遂にGoサインが出たのである。
※霧氷のカラマツ林越しに湯ノ丸山
今回のコースは湯ノ丸高原地蔵峠Pから烏帽子岳~湯ノ丸山の周回とする。
●地蔵峠P(8:12)~烏帽子岳(11:15-12:00)~湯ノ丸山(13:43)~北峰(13:58)~地蔵峠P(15:32)
●距離:9.35km ●行動時間:7時間20分
駐車場からのスタート地点は一部凍結箇所があり、最初から軽アイゼン&スノーシューを装着。
全体を通して積雪は多いが、程よく締まって歩き易い。
3年前の夏に歩いた時はマツムシソウやハクサンフウロなどが咲いていたお花畑も深い雪の下。
徐々に標高を上げて行くと、目の前に広がるファンタジーワールド。
カラマツの枝先につく繊細な霧氷たち。
この時点ではまだ陽ざしが弱く曇り空優勢。
絶妙なタイミングでの気象条件が造り出した美しくも幻想的な光景である。
これで青空が出れば言う事なし。
「北欧の森ってこんな雰囲気なのかな?」
「行ったことないけど」
そんな他愛もない会話をしながら湯ノ丸山との鞍部、小梨平分岐までやって来ました。
これから向かう烏帽子岳の稜線はまだガスの中。後は晴れるのを待つのみ・・・と、その時!
「あっ、白い山が見える!」
鞍部付近からは遠方に妙高~火打山がいきなり姿を現したのであった。
どうやら予報通りに晴天となるのは時間の問題。
一気にテンションアップ。
ガスがぱ~っと晴れていくその瞬間を楽しみながらゆるりと登っていく。
瞬く間に広がる青空と真っ白に輝く烏帽子岳の頂き。
ピークからの大展望に期待が高まる。
振り返り見て、美しい霧氷の森の後方に大きな湯ノ丸山の姿。
烏帽子岳の稜線へと誘われる登山道は霧氷のトンネル。
そんな素敵な光景を前に喜びのポーズ。
シャッターチャンスを逃すまいと、何度も立ち止まっては撮影の繰り返し。
急いで登ってしまうのが勿体ないくらい。
もう完全に青空が優勢。こうなると真っ白な霧氷が更に輝きを増す。
全容を現した湯ノ丸山。後方に湯ノ丸高原スキー場と篭ノ登山。
それにしても、スタート時の曇天が嘘のように晴れて来た。
目に前に広がる絶景を楽しみながら登っていくと・・・
やがて大パノラマが広がる稜線に辿り着く。
視界が開けた先には白い屏風の様な北アルプスの峰々が目に入る。
この冬の願いが叶った瞬間でもあった。
南の方はやや雲が多いものの、雲海に浮かぶ富士山、八ヶ岳、美ヶ原などが望める。
興奮の時を過ごした後は、更なる期待を胸に烏帽子岳へ。
まずは小烏帽子岳ピークを通過。その先にこれから向かう烏帽子岳山頂。
進行方向には北アルプスの白い屏風。堪りません!
霧氷と眺望を堪能しながらの楽しい稜線散歩が続く。
この辺りではトレースも少な目で時々踏み抜きするくらいの雪質。
霧氷に青空は最強の組み合わせ。
直下の急登を経て烏帽子岳山頂(2066m)へと到着。
山頂からは360度の大パノラマ。暫しの間至福の時を過ごす事となる。
眼前には四阿山と根子岳。その後方に妙高山~火打山~高妻山など。
妙高方面をズームアップ。
乗鞍~穂高・槍~立山・剱~針ノ木・蓮華~爺・鹿島槍・五竜・白馬三山~・・・頚城山塊 まで続く白い屏風。
槍ヶ岳~穂高連峰をズーム。
四阿山の右後方には横手山。草津方面は雲が多い様子。
烏帽子岳山頂は快晴、微風と思いの外穏やかで、皆さん夫々の場所でランチタイム。
小1時間は経過したであろうか?
後ろ髪を引かれつつも次なるピーク湯ノ丸山へと向かう。
朝の霧氷は大分落ちてしまったけど、周りの景色はまだまだ綺麗。
噴煙を上げる浅間山も見えてるね。
鞍部から湯ノ丸山山頂までは傾斜のキツイ直登。何度も休みながら着実に歩を進める。
空が近づいた。ここを登り切れば山頂かな?
振り返って烏帽子岳。随分霞んできたが、まだ北アルプス~妙高方面も望める。
湯ノ丸山山頂(2101m)に到着。こちらのピークは風が強くじっとしていられない。
山頂からは噴煙を上げる浅間山のゼブラ模様が少しだけ見える。
さて、折角ここまで来たので次は北峰へと足を延ばそう。
樹氷越しの浅間山などを眺めつつ。
北峰への中間付近から湯ノ丸山本峰を振り返る。
小烏帽子岳~烏帽子岳、そして湯ノ丸山本峰~北峰。どちらの稜線歩きも最高に気持ちいい。
岩々のピークが近づく。
北峰から四阿山~根子岳、横手山など志賀高原方面。
後方の白い峰々は草津白根でしょうか?
ズームアップで。
何気なく岩下を覗き見ると小さな氷柱についた霧氷に思わずニンマリ(#^.^#)
本峰では強かった風も何故かこちらでは穏やか。
貸し切りの北峰展望台で絶景を欲しいままに至福の時を過ごした。
「時間よ止まれ!」・・・心のつぶやき。
「まだ帰りたくない」
そんな気持ちを振り切って、名残惜しくも下山開始としましょう。
湯ノ丸山本峰からはゴールを目指して一気に下るだけ。
グイグイと踵に重心をかけて、下りはあっという間でした。
先週の那須岳に続いて最高の冬山日和となった烏帽子岳~湯ノ丸山。
期待以上の大展望と美しい霧氷をダブルGET。
朝3時起きの遠征で帰宅後はぐったりだったけど、この日の出来事を思い浮かべながら心地良い眠りに就いた。
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