仕事納めとなった昨日は朝からパラパラと雪が舞い、起床後に窓の外を見ると辺り一面が銀世界に!
ただ、薄っすらと雪化粧した程度なので、お日様が出ると直ぐに融けてしまいそうだ。
折角なので、雪景色を眺めながら散歩にでも出かけよう。
ふと気づけば、と或る場所へと誘われていく自分がいた。
この地に足を踏み入れるのは、もう彼此50年も前になるであろうか?
野生児として育った子供の頃に友人たちと山菜採りに幾度となく訪れた里山である。
山中を徘徊しながらタラの芽やコシアブラ、アケビ、キノコなど、多くの山の恵みを袋一杯詰め込んで家に帰ったものだ。
当時は9割方が自然豊かな雑木林であったと記憶していたが、現在は檜の人工林が山奥まで続いている。
どうも、イメージが違うな・・・。
できれば当時の記憶をもとに、アケビが山ほど採れたあの秘密の園まで辿り着きたい。
小1時間も彷徨い歩いただろうか?
そんな楽園はもう疾うの昔に消え去ったと理解した自分は、適当なところで戻ることに決めたのである。
人の手によって姿を変えた里山は得るものもあっただろうが、失ったものの方が多いのではなかろうか?
風に舞う雪煙をぼんやりと眺めながら記憶の森を後にした。
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