2017/3/25(土)、福島県白河市の関山を歩いて来ました。


標高の低い里山であっても展望が良いとか花があると言うのは選ぶ際の重要なポイント。


※山頂より那須連峰、甲子旭岳の眺望。



 


●前半の部(ログ下時計回り)内松登山口(8:17)~関山(8:45-9:16)~硯石登山口(9:45)~内松登山口(9:55)


●後半の部(ログ上時計回り)二枚橋登山口(10:25)~参道コース~関山(10:58-11:22)~瀧不動尊コース~登山口(11:50)



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坐骨神経痛の症状が出てから暫く山行を自粛していたが、快方へと向かっているので軽ハイキングならOKとGOサイン。


幾つかの候補の中から10年程前に勤務先の山仲間らと歩いた白河市の関山を選択。


当時の事は殆ど記憶にないが、山頂からの展望が良かったのだけは覚えている。


自宅から登山口付近までは約55kmと意外に近い。白河関跡を過ぎた内松地区の登山口からスタート。


うつくしま百名山で一番早い山開きを翌日(26日)に予定され準備も整っている様子。



 


 まずは聖観音と六地蔵の石像がお出迎え。


山頂に建立された満願寺へと続く由緒ある山道だ。



 


 花粉症の人には厄介な杉の植林帯をひたすら登っていく。



 


 僅か20数分ほどで山頂直下の山門跡に到着。


何となく10年前の記憶が甦ってきたが、この時点ではイマイチピンとこない。



 


 



 


山門跡の所で聞えて来たゴーンという鐘の音はこれか!


 満願寺に伝来した銅鐘を寛文4年(1664年)に当時の白河藩主が寄進したとされる。



 


 周辺には植栽されたフクジュソウが咲き揃う。



 


 日差しを浴びて元気はつらつ!



 


関山満願寺。


満願寺は730年(天平2年)に聖武天皇の勅願寺として行基が開いたと云われている。


松尾芭蕉が曽良を供に白河関跡を訪れた後、白河城下に向かう途中でこの関山に登ったとの言い伝えも。



 


 その先が関山山頂(619m)。



 


 低山とは思えない大パノラマが広がる。


山稜部にはべったりと雲が張り付いていたが、特に那須連峰方面の眺望は良好。



 


 冷たい北風が吹く中、おやつタイムを含めて30分ほど休憩。


まだ時間が早いこともあって訪れるハイカーは疎ら。



 


 下山時に気づいたショウジョウバカマ。



 


 復路は当初の予定通り硯石登山道を経由。



 


 麓の集落を望む。



 


今回は予め取得した登山アプリのルート図で現在地などを確認しながらの山歩き。


一般の登山道を歩く分には十分使えるのを実証できた。



 


 



 


 登山道脇にはシュンランが咲き始め。



 


 フキノトウ。



 


 こちらの登山道を利用する人は少ない様子であるが、道標、踏み跡はしっかりしている。



 


 硯石登山口に到着。ここからは暫しの車道歩き。



 


 出発地の内松登山口にゴール。


5~6台分の駐車スペースは埋まっていた。



 


 足慣らしと言っても2時間弱では流石に物足りない。まだ時間があったので計画にはなかった別の登山口へと移動。


最初は様子見だけの心算でいたが、体調が良かったので再び山頂を目指し登る事にした。


二枚橋登山口には幾つかの駐車場があるが、自分は民家脇にある中間箇所に駐車。



 


 こちらはその先にある広めの駐車場(15台分)で簡易トイレあり。



 


 右は鳥天狗の道(中級者コース)、左は参道(初心者コース)への登山道分岐。


今回は登りで参道、下りで鳥天狗の道(瀧不動尊登山道)を選択。



 


 参道中間辺りの金明水。


自分はの飲まなかったが、冷たくて美味しい湧水が流れている。



 


 その右裏側にイワウチワ群生地への踏み跡。



 


イワウチワの開花はまだまだ先の様である。



 


 その後、本日2度目の関山山頂へ。


昼時とあって前半の部よりも多くのハイカーで賑わっていた。


地元の方にとっては散歩コースの一部で手ぶらの人も見受けられた。



 


 この時間になると張り付いていた雲も取れて眺望もクリア。



 


 こちらは北方向。安達太良山でしょうか?


そう言えば前回来た時に山仲間のМさんが山頂から見える権太倉山が気に入って、後日に登ったのを思い出した。



 


 さて、山頂周辺をあっちこっち探索した後に鳥天狗の道(瀧不動登山道)より下山開始。


因みに山頂付近のトラックログが乱れているのは徘徊したため(^^;)



 


登山道は急傾斜で要所にはトラロープが張られていた。


10年前に来た時は内松登山口から登ってこちら側へ下りたのを思い出す。


下山してからスタート地までの道順が分からず、地元の人に尋ねながら漸く戻ったのである。



 


 林床にはカタクリの葉が其処彼処に。もう少しすると、イワウチワの花と共に楽しめそう。


尾根から沢沿いの道へと変わり、やがて瀧不動尊へ。



 


 滝と言っても、落差1mほどの小さな斜滝。



 


 民家の飼い犬に吠えられながらゴールの駐車地へ。



 


 距離こそ短かったが、3か所の登山口を8の字に辿る山歩きが出来た。


もっとも最初から計画していれば、場所を移動せずに1度で歩き通す事も可能。


一般の登山道としては今回のコースがポピュラーであるが、破線ルートを含めるとまだ幾つか歩けそう。


昨夜は多少の筋肉痛が残ったものの、心地良い眠りに就いたのは言うまでもない。


 ☆歩いた距離:9.5km


☆所用時間:4時間3分(休憩53分)