2016/7/20(水)、以前より憧れを抱いていた日本百名山・巻機山(新潟県)の稜線散歩を楽しんで来た。


九州~東海までは梅雨明けとなったが、関東~甲信は未だにすっきりしない天気が続く・・・の夏休み9連休。


天気予報と睨めっこしながらも、どうやら新潟方面の天気はまずまずと判断。


曇りベースながらも連日登山指数Aとなった事で、車中泊での新潟遠征を決行。


初日(20日)巻機山、2日目(21日)越後駒ヶ岳の計画で前夜に家を出発し、湯沢町の道の駅「みつまた」で車中泊。


本当は南魚沼市まで行こうと思ったが、手前で力尽きる(^^;)


翌朝に目覚めた時は小雨降る生憎の空模様だったが、時間経過と共に雨は上がりどんより曇り空。まあ、想定内。


早朝5時半過ぎに巻機山の登山口である桜坂有料駐車場(@500)へ到着。



 


 


スマホで天気予報を確認している若者2人組に訊ねると、1日を通して曇り、晴れの時間帯有りとの事。 


 朝の雨にはテンションダウンしたが、これで少し安心。用意を整え井戸尾根コースからのスタートとなった。


因みに他にはヌクビ沢コース、天狗尾根コースがあるがどちらも破線ルートで上級者向け。



 


 


 噂通りの急登を喘ぎながら登ること1時間で5合目に到着。一息入れる。


晴れていれば米子沢側の眺望良好らしいが・・・?



 


 


そこから更に40分で六合目。こちらは天狗岩やヌクビ沢コースの眺望が得られる。



 


 


七合目まで来ると徐々に視界が開け、草原では見ごろとなったキンコウカのお出迎え。


実はそれまでも花は咲いていのだが、薄暗い樹林帯の中での撮影だったので全滅(^^;)


ここからが本格的な花撮りタイムのスタートだ。



 


 


 この頃になると僅かながらも青空がのぞき、待望の日差しも・・・。



 


 


但し、日差しが出た後はガスが湧くのも早く、山の景色が見え隠れと変化が目まぐるしい。



 


 


 この辺りが最もキツイところであるが、ガスの晴れ間から巻機山の稜線が見えて来ると元気百倍。


避難小屋泊だろうか?早くも下山してきたハイカーに「もう少しの頑張りですよ」と、励まされる。



 


 


八合目過ぎからは徐々に巻機山頂稜部へと向かっての草原が広がる。


一帯にはニッコウキスゲなどがチラホラと目立つ様になってきた。



 


 


 優しくも雄大な巻機山の頂稜部。


早くあの稜線を歩きたいとの逸る気持ちを抑えながら一定のペースを保って歩く。



 


 


 で、噂の前巻機山(ニセ巻機)1861Mに到着。


なるほど、ガスで視界が悪い時はここが山頂だと思い込んで帰ってしまった。と言う実話?があるのも頷ける。


登山口からず~っと登り一辺倒。やっと辿り着いたピークらしいピーク。



 


 


 そこから少し下って行くと本物の巻機山山頂へと続く尾根道が見えてくる。


ガスで遠望は利かないが、目の前に広がる稜線が見えただけでも嬉しくて自然と口元が緩む。



 


 


美しい緑の草原には黄金色に輝くキンコウカの群落。 



 


 


鞍部の避難小屋。トイレは中と外の2か所にあり(チップ制)。


ここで登山口で会話を交わした若者2人に追いつく。と言うか、彼らも休憩していたらしい。



 


 


自分もトイレを借りた後に山頂へと向かう。



 


 


 一帯の草原にはいくつもの池塘が点在し、高山を彩る季節の花々も多い。



 


 


 登り始めてから約3時間30分、巻機山本峰に到着。


明日(越後駒)の事も考えてゆっくりペースで来たが、旺文社の山と高原地図のCTよりは随分早い。


さて、山頂標のある場所は実際には御機屋となっており、最高点はここから更に東へ10分ほどのピーク。


植生保護のために御機屋に山頂標やベンチを設置しているとの事。



 


 


どっちにしても牛ヶ岳までの稜線歩きを予定しているので途中で通過する事になる。


 池塘の左後方のピークが最高点(1967M)。


写真を撮り忘れたが、頂標らしきものはなく付近にケルンが積まれていた。



 


 


 



 


 


それにしても思っていた以上に素敵な稜線。どこまでも歩いて行きたい・・・そんな気分。


 


 


 


 目指す牛ヶ岳への草原はニッコウキスゲのお花畑。



 


 


黄色のカーペットに誘われる様に木道を歩いていく。


 そこにはゆったりとした時間が流れるのみ。



 


 


他にも沢山の花が咲いていたが、今日の主役はやっぱりニッコウキスゲ。



 


 


 



 


 


ピンクのハクサンフウロも彩を添えて。



 


 


 



 


 


 



 


 


 牛ヶ岳山頂(1961.5M)に着いてからもガスったり晴れたりと目まぐるしいお天気。


谷を挟んでこれから歩く巻機山~割引岳方面。他にも越後三山その他の展望が良いらしいが、今日はお預け。


まあ、下手な山座同定をしないで済んだ・・・と、自分に納得させる。



 


 


 



 


 


 



 


 


 花撮りや景色を楽しみながら来た道を戻る。



 


 


 一旦、巻機山(御機屋)に戻って割引岳(中央やや左の尖がり)への稜線を行く。



 


 


こっちの草原にもお花がいっぱい。



 


 


御機屋から割引岳山頂へは約30分の道のり。最後は急登。



 


 


割引岳(われめきだけ)山頂1920.8M。一等三角点が置かれ眺望が良い。


山頂に居合わせた年配の男性ハイカーが、山名の謂れと深田久弥の関係を熱心に語っていた。



 


 


割引岳を後に巻機山~牛ヶ岳へと続く稜線を眺めながら戻る。



 


 


 三度の巻機山本峰(御機屋)にてランチタイム。


さすがに人気の百名山、平日でもそこそこの賑わいぶり。



 


 


 さて、憧れの稜線を歩くという本日の目的は100%達成。そろそろ下山としましょうか。



 


 


避難小屋を通過。



 


 


お別れ前に貴重な青空GET~♪



 


 


 最後に前巻機山付近からもう1度振り返って。



 


 


今回は生憎のガスで遠望は得られずも、梅雨時にしては好条件の下で快適な稜線散歩を堪能。



 


 


 



 


 


あ~っ、下りてしまうのが勿体ない。



 


 


日差しがあると花もイキイキとするな~。



 


 


朝来るときは見えなかった六合目からのヌクビ沢(中央)と天狗岩そして割引岳。



 


 


 蒸し暑さにバテて何度も休憩しながら無事ゴール。



 


スタートからの急登続きで心が折れそうになったけど、前巻機山手前からの爽快な稜線歩きは最高でした。


稜線フェチには堪らない魅力の詰まった巻機山。


展望リベンジを果たすためにも、また季節を変えて再訪したいものである。


● 登山口P(5:40)~五合目(6:36)~六合目(7:13)~七合目(7:45)~八合目(8:16)~前巻機山(8:35)~避難小屋(8:45)


~巻機山山頂(9:12)~牛ヶ岳(9:45)~割引山(10:33)~御機屋で昼食(30分)~登山口P(14:00)


行動時間(休憩含む):約8時間20分。


 下山後は南魚沼市の「五十沢温泉ゆもとかん」で汗を流し、魚沼市の道の駅「ゆのたに」へ移動。


翌日の越後駒ヶ岳登山に備える。


 


で、温泉は貸し切り状態だったので、サービスショット・・・(笑)