6月27日(月)、梅雨の晴れ間を狙って那須連峰の朝日岳から隠居倉、1900m峰付近の稜線を歩いて来た。
6月に入って3週連続のハード山行が続いたが、先週末は土日共に天気が思わしくなく久しぶりの骨休みとなった。
天気が回復し絶好の山日和となった週明け月曜日。
午後からの所用の為に有給休暇を取得していたが、折角の晴天なので那須・三本槍岳でも登って来ようかと早出。
午前5時50分に峠の茶屋Pをスタート。出来れば正午までに戻りたい。まあ、遅くても13時か・・・。
樹林帯を抜けて稜線に出ると那須岳特有の強風が吹き荒れていた。雲の流れも速い。
少しだけ躊躇したが、予定通り三本槍岳を目指して剣ヶ峰のトラバース道を進む。
トラバース道は風が遮られるが、剣ヶ峰を抜ける途中の恵比寿大黒付近に差し掛かると帽子が飛ばされそうな程の暴風。
この状況下で朝日岳の岩場を登るのは危険と感じ、一旦峰の茶屋跡避難小屋まで戻り待機することにした。
防寒対策をして外のベンチで待つ事約30分。
風は一向に収まる気配もなく、諦めて茶臼岳でも登って帰ろうとした時に顔見知りのNさんとバッタリ。
行き先を聞くと隠居倉手前のお花畑までと言うので、自分も予定を変更して数分後に後を追う形で再スタート。
剣ヶ峰トラバースの花々・・・アカモノ、オノエラン。
その後、時間経過と共に風は幾分弱まる。
直接お花畑へ向かうNさんを見送り、自分は朝日の肩から朝日岳へ。
クロマメノキかな?よく見ると可愛い花だね~。
朝日岳山頂には数名の登山者が休憩中で山談議に花を咲かせていた。
山頂から熊見曽根への稜線と奥に裏那須の大倉、三倉山の眺望。
この美しくなだらかな魅惑の稜線は自分が本格的に山歩きを始めるきっかけとなった。
目を転じれば剣ヶ峰から茶臼岳へと続く荒々しく迫力のある稜線。後方に男鹿山塊、日光連山、会津の山々など。
同じ那須岳でも対照的な光景。
まだ風はそこそこあるが、全く問題ないくらいまでに回復。
朝日岳を下って熊見曽根へ。
三本槍岳への分岐を見送り隠居倉の稜線を行く。
この稜線の途中に小さなお花畑がある。
コケモモ、マルバシモツケ。
ハクサンチドリ。
今が盛りのベニバナイチヤクソウ。
待ってました~!の、ニョホウチドリ。
やっと咲き始め。見頃は来週か?
その他の花はカラマツソウ、テガタチドリ、ウスユキソウなど。
お花畑を堪能した後は隠居倉へ。
山頂にはソロ男性が休憩中で暫しの情報交換。
山頂から流石、大倉、三倉山の眺望。
数週間後にはニッコウキスゲのお花畑となる。久し振りに行きたいね。
山頂付近に咲いていたハクサンシャクナゲ。
花の稜線から茶臼岳~日ノ出平方面の眺望。
熊見曽根に戻り、1900m峰へと足を延ばす。
ベンチのある1900m峰。
当初は行く予定だった三本槍岳と眼下に清水平。
後方に甲子旭岳のピラミダルな姿も・・・。
後ろ髪を引かれつつもここで時間切れ。ダイナミックな展望を楽しみながら戻りましょう。
朝日の肩から急なガレ場を足元に注意しながら下る。
まだ時間が早いのでこれから登るハイカーも多く、平日と言うのを忘れるほどであった。
三本槍はまた次の機会にでも・・・。
峰の茶屋跡避難小屋まで戻ったところで早目のランチタイム。
その後に下山。
朝の強風による停滞で予定していた三本槍岳は行けなかったが、青空の下朝日岳から隠居倉までの花の稜線歩きを満喫。
お目当てのニョホウチドリも愛でることが出来て満足。
やっぱり那須岳はいいね!
●峠の茶屋P(5:50)~峰の茶屋跡避難小屋(6:32)~恵比寿大黒でUターン~峰の茶屋跡避難小屋待機(6:55-7:30)
~朝日の肩(7:52)~朝日岳(8:00)~熊見曽根(8:17)~隠居倉(8:50)~1900m峰(9:32)~朝日の肩(9:55)
~峰の茶屋跡避難小屋(10:30)~峠の茶屋P(11:00)
行動時間5時間10分。
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