2016年6月4日(土)、2013年6月23日以来3年ぶりの平標山(新潟県/群馬県)へ行って来た。


平標山は谷川連峰主脈の西端に位置し、近年は花の名山としても人気が高い。


前回はガスに覆われて仙ノ倉山までの稜線歩きを断念したので、今回はそのリベンジも果たしたいところ。


駐車場確保の為に午前1時にタイマーをセットをして早目に就寝したが、気分が高揚していた所為で0時に目覚めてしまい出発。


新潟県湯沢町の平標山登山口(R17火打峠付近)までの片道170km弱のロングドライブ。


有料駐車場(約150台、600円)には3時半頃に着いたので車中で仮眠をとる。


5:30に登山口を出発。今回も松手山コースから登り、平標山ノ家経由で平元新道を下山の予定。



 


 


序盤の急登をアカモノやタニウツギなどの花々を愛でながらスローペースで登る。                     


 


 


 


約1時間で到着した鉄塔から苗場スキー場など南側の眺望。


今日は天気予報通り快晴無風の登山日和。空の青さが清々しく超キモチイイ~。



 


 


 鉄塔での小休止後も花々を楽しみながらゆっくり歩く。


マイヅルソウ。



 


 


びっしりと咲くアカモノロードに思わず小躍り(笑)



 


 


 淡いピンクが清楚な雰囲気を醸し出すイワカガミ。


他には妻と理想ツマトリソウ、ベニサラサドウダン、ウラジロヨウラクなど。



 


 


通過点の松手山(1614m)。



 


 


これから向かう平標山~仙ノ倉山方面の視界が開ける。



 


 


クルリンとした花が可愛いオオバスノキ。



 


 


 「登りに疲れた時は一旦立ち止まり振り返って眺めるのも良いよ」と、以前誰かに教わった覚えがある。


後方には特徴ある山容の苗場山。肉眼では北アルプスや富士山の姿もハッキリと確認できた。



 


 


苗場山の間に白馬岳。



 


 


さて、徐にナエバキスミレの登場。


初夏にガレ場や草原に咲く黄色いスミレで茎が赤いのが特徴だとか。



 


 


 初夏の日差しを受けてキラキラと輝く笹原の斜面と平標山へと続く稜線。


前回はこの辺りからガスが湧いて来た。



 


 


で、いよいよ待ってました♪のハクサンイチゲ。


ロープが張られ近づく事は出来ないが、斜面に群生する満開のハクサンイチゲが見られた。



 


 


そのポイントから少し先にもハクサンイチゲの群落が登場。


ハイカーが1列に並んで花撮りスクワットをしている姿が面白かった。



 


 


 



 


 


平標山(1983.7m)には登山口から約3時間40分後の9時10分に到着。


花撮りに夢中になりながらの超スローペース。



 


 


 山頂からは谷川岳に続く稜線や上越国境の山など360度の大展望。


写真↓の平標新道は登山者の少ないハードなコースだとか。下に見える笹原の草原が良い感じ。



 


 


 さて、ランチタイムにはまだ時間が早いので草原のお花畑を楽しみましょう~♪


花を愛でながら一旦鞍部に下り、仙ノ倉山へと登り返す。



 


 


アルプスを彷彿とさせる草原にはハクサンイチゲ、チングルマ、ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイなどの高山植物が咲き乱れ。



 


 


 



 


 


 この世の極楽浄土?



 


 


時間を忘れての花撮りタイムが続く。



 


 


 ミネズオウの群落。



 


 


 お花畑から赤城山、榛名山方面の眺望。



 


 


 鞍部から平標山を振り返る。行き交う登山者。



 


 


 



 


 


ハクサンコザクラは数日前の遅霜で傷んだ花が多かったが、キレイどころを見つけての撮影。



 


 


 肩ノ小屋ヨリ10500m東芝ランプ(古くはマツダランプ)の道標。



 


 


 そして仙ノ倉山へと続く稜線の登山道。


稜線萌え~の人には生唾ゴックンの素晴らしい景色。



 


 


 谷川岳肩ノ小屋ヨリ10000m地点の東芝ランプ道標。


周辺のシャクナゲは終盤(茶色く変色しているのは寒気の影響か?)。ミネザクラは終わっていた。



 


 


 仙ノ倉山~エビス大黒ノ頭から谷川岳へと続く迫力の主脈稜線。


その先に上州武尊山~日光、足尾の山々など。



 


 


 仙ノ倉山へと続く小ピークを通過する登山者。


背景の空が良いね。



 


 


 前回の時もそうであったが、平標山はいろんなブロガーさんとのバッタリ率が高いところ。


さて、今回はどうだったのかな?まあ、それは自分の胸の内に仕舞っておきましょう。



 


 


 歩いて来た道を振り返る。


平標山も鞍部のお花畑も随分と遠くになった。



 


 


 ハクサンイチゲ咲く登山道から仙ノ倉山への最後の登り。



 


 


 天国から天国への階段。またの名を修行の階段とも言う。



 


 


仙ノ倉山頂上(2026.2m)は多くの登山者がランチタイム中。


今日は天気が良いのでここまで足を延ばす人が多かった様だ。



 


 


 山頂からの眺望は360度の大パノラマ。



 


 


 そろそろお腹も減ってきたが、混雑しているのでもう少し先まで行ってみよう。


谷川連峰主脈の後方には尾瀬の燧ヶ岳、至仏山など。



 


 


 ハクサンイチゲ花畑越しのエビス大黒ノ頭(1888m)が間近に。



 


 


巻機山、平ヶ岳など越後の山々。



 


 


 エビス大黒避難小屋へと下るポイントまで来たところで咲き残りのシラネアオイとの出逢い\(^o^)/


笹の中にひっそりと身を隠すように佇んでいた。



 


 


 さて、今日はここまで。いつかは馬蹄形の半分くらいは歩きたいね。なんて夢が膨らむ。


仙ノ倉山頂上は相変わらず混雑していそうなので途中の登山道脇でランチタイム。


その後、余りにも穏やかだったので暫しのお昼寝タイムに突入。不覚にも一瞬熟睡~(笑)



 


 


 仙ノ倉山からは再び山上のお花畑を楽しみながら平標山へと戻る。


ハクサンイチゲのブーケ。



 


 


ミツバオウレンが綺麗だったので撮影したら、その先の知らないおじさんにピントが合ってしまった(^^;)


失敗写真だけど笑えたので採用決定。おじさんゴメンm(__)m



 


 


 チングルマと平標山。



 


 


 ハクサンコザクラと・・・。



 


 


 



 


 


復路ではローアングル撮影が俄然増える(笑)


この花撮りスクワットの繰り返しが後々足の疲労を蓄積させた。



 


 


 何となく往路よりも開花が進んだように感じるのは気の所為だろうか?



 


 


 同じような写真を撮って画像枚数が無駄に増えるのはいつもの事・・・(;^ω^)



 


 


 ミヤマキンバイ。



 


 


 ハクサンイチゲと越後の山。



 


 


 



 


 


 



 


 


 行きも戻りも草原のお花畑を堪能できて大満足。



 


 


 



 


 


 平標山の山頂で小休止後に名残惜しくも下山開始。


予定通り平標山ノ家経由、平元新道で。



 


 


 こちらでも花々を愛でながらの下山は続く。


イワカガミの群落に笑い止まらず。



 


 


 咲き始めのイワイチョウを見つけては口元が緩む。



 


 


ワタスゲ揺れる小湿原。



 


 


 山ノ家に到着後は美味しい冷水をペットボトルに補給。そして半分を一気飲み。


テン場の様子などを偵察しながら時間を過ごし、下山に備えて十分に休憩。



 


 


蓄積した足の疲労と寝不足でヨレヨレになりながらも、どうにか林道分岐へと降り立つ。



 


 


 最後の水場で再び補給。



 


 


 上信越自然歩道、川辺の登山道を延々と歩いて無事に登山口駐車場に戻る。



 


快晴の空の下、絶好の登山日和となり平標山から仙ノ倉山、その先までの花の稜線歩きを存分に堪能。


こんな好条件は滅多にないと思い、時間の許す限りたっぷりと遊んで来ました。


心地よい筋肉痛と脳裏に焼き付いたお花畑の景色を再生しながら爆睡したのは言うまでもない。


家からはR122日光市足尾~草木ダム~群馬県みどり市~県道62号線~沼田市~R17で三国峠経由の下道ルート。


片道170km弱、約3時間20分。睡魔と闘いながら無事帰着。


家を出てから帰るまで約20時間・・・流石に遊び過ぎでしょう!


と言う声は聞こえない振りして、帰宅早々来週はどこへ行こうかと考えている不良オヤジ(笑)


【コース】


登山口(5:30)~鉄塔(6:30)~松手山(7:25)~平標山(9:10)~仙ノ倉山(10:54)


~鞍部花畑(13:00)~山ノ家(14:45)~林道(15:30)~登山口(16:25)


休憩を含む行動時間は約11時間(因みに旺文社の山と高原地図のCTは7時間半)。