新年明け最初の3連休、そろそろ相方さんとの初山歩き?なんて期待しているそこのあなた!


ゴメンねぇ。連休中日(10日)の今日もソロでの山歩きとなりました~(笑)


で、この時期に毎度候補に挙がる雲竜渓谷の氷瀑・・・今年はどうだろうか?


前日に閲覧したネット情報などによると、まだこれから成長する可能性はあるものの暖冬の影響で極端に貧弱らしいとの事。


なので今回は2年続いた氷瀑ツアーを諦め、日光山内から女峰山への直登コースを登り雲竜瀑を眺めよう!との発想が生まれた。


幸い今冬は雪が少ないので女峰山は無理にしても、黒岩・遙拝石の雲竜渓谷展望台までなら容易に歩けそう。


6:50分ごろ、トイレ休憩で立ち寄った「道の駅湧水の郷しおや」からの日光連山。


まだこの時は日の出前で、マジックアワーの訪れはそれから10分後でした。



 


 


 


 この時期にしては珍しく雪のない林道を上がり、滝尾神社Pに駐車して登山口となる行者堂へと向かう。



 


 


 


ここから女峰山までのCTは約6時間のロング。目的地の黒岩・遙拝石までは3時間50分。


このコースは登山者の間で黒岩尾根、或はバカ尾根と呼ばれているらしい。


ひんやりとした空気に包まれた冬の朝であるが、周りに全く雪はない。



 


 


 


 スタート直後からヒノキ、スギ林の中の急登に喘ぐ。


背中に暖かい日差しを受けて手袋、ニット帽を脱ぐのにそれ程時間を要さなかった。


殺風景な山林の中に突然現れた大きな殺生禁断境石。かなり古い時代の物のようであるが?



 


 


 


 その後登山道は緩やかになり、やがて視界が開け辺りは噂に聞いていたツツジの大群生地となる。


昨年春に拝見したyamasanpoさん、のんびり夫婦の山遊びさんのレポによると、この周辺の花園は凄いらしい。


実のところ今回はその下見も兼ねての黒岩尾根歩きとなったのだ。



 


 


 


 そんな景色を楽しみながら歩いていると、予定よりも早く石像と祠が祀られる稚児ヶ墓に到着。


幼子にまつわる悲話があると言われるが、何とも不思議な空間であった。



 


 


 


更に登って行くと笹原の気持ちの良い尾根道となり、水場入口の道標が現れる。


標高にして1161m付近。



 


 


 


そこから男体山の眺望。


ここまで来るとさすがに風が冷たく、ザックに仕舞った手袋、ニット帽を再び着用。


積もるほどではないが、風花が舞っている。



 


 


 


 で、振り返るとこの眺望。


眼下に日光市内の街並みや鳴虫山から前日光の夕日岳へと続く稜線。


更に鹿沼、宇都宮方面の山並みと霞みの中に浮かぶ筑波山。



 


 


 


 その後笹原を過ぎるとカラマツ林となり、傾斜も徐々に増してくる。


笹の深さは腰くらいの箇所もあるが、道形は明瞭なので迷う心配はないだろう。


カラマツ林の中に白樺金剛(1397.9m)の道標。



 


 


 


傾斜は益々きつくなるが、その分展望も開けてくる。


小雪舞う男体山。



 


 


 


 期待していた富士山も見えてきた。



 


 


 


展望の良い八風からの男体山。



 


 


 


赤薙山方面の尾根。



 


 


 


ガレ場のトラバースを慎重に通過すると、程なくして今日の目的地である黒岩・遙拝石に到着。



 


 


 


標高1913m(黒岩)、雲竜渓谷の展望台である。


周辺の尾根にはサクラソウも咲くとか・・・。



 


 


 


黒岩付近は渓谷に向かっての絶壁となっており、足が竦んで余り無理は出来ないが見下ろして撮影に挑む。


中央付近の白い氷瀑も貧弱。



 


 


 


 こちらが雲竜瀑?※どうやら七滝のようです。


氷瀑のもとになる積雪(水分)がないのでスケールが小さいですね。



 


 


 


 まあ、こんなもんでしょう。



 


 


 


正面に前女峰のピーク(2359m)。 



 


 


 


 お~っ、風が冷たいと思ったら北側の尾根には霧氷がついているよ。



 


 


 


最初は遙拝石で眺望を堪能しながらの昼食を予定していたが、風が強くなって来たのでガレ場を過ぎた安全地帯まで避難。


 結局、八風の先の岩陰まで戻ってランチタイムとした。


その後は得意の高速下山。



 


 


 


 素晴らしい展望の笹原を駆け下りる。



 


 


 


 左手に高原山。こりらも黒いですね。



 


 


 


 それにしても何てきれいな青空だこと!


こんな景色、好きだな。



 


 


 


 後半は飛ばし過ぎてヘロヘロになったけど、どうにか無事に行者堂まで戻って来た。



 


 


 


ここからは乱れた息を整えながら歴史を感じる石畳の古道を歩いて行く。



 


 


 


滝尾神社前の白糸の滝まで来ればゴールも近い。



 


積雪が多ければ厳冬期に歩くのは難しいコースとなるが、暖冬のお蔭で目的地まで安全に辿り着くことが出来た。


来るべく花シーズンに向けての下見は滞りなく終了。 


【コース】 


滝尾神社P(7:25)~行者堂(7:30)~稚児ヶ墓(8:36)~水場入口(9:00)~白樺金剛(9:30)


~八風(10:20)~黒岩・遙拝石(10:36)~滝尾神社P(13:05)


 行動時間約5時間30分(休憩含む)