残雪期の会津駒は3年前のGWに単独で登ったが、いつものハイペースで下山する頃にはヘトヘトになった覚えがある。


今年のGW(前)に至仏山に行った際に、残雪とブナの新緑が美しいこの時期の会津駒を話題に挙げていた。


そう、行くなら今でしょ!


5月17日、早朝3時起きで家を出発、相方さんは前夜に桧枝岐村入りしての車中泊。


待ち合わせ時間の5時半ギリギリで到着。


通い慣れている筈の桧枝岐村であるが、久しぶりとは言え今回は随分遠く感じた。


まだ滝沢登山口への林道は通行止めとなっているので、国道沿いにあるテニスコート脇の駐車場からスタート。


豊富な雪融け水が囂々と流れる沢を横目に暫しの林道歩き。



 


 


 


 途中からショートカット道を経由していつもの見慣れた登山口へ。



 


 


 


 序盤は全く雪が見られず、普段通りの夏道を順調に進む。


この先に残雪があるとは思えないほどの濃い緑に覆われた森の中。



 


 


 


 ヘリポート跡の手前辺りに一部残雪が有り、下山時には要注意なトラバース道となっていた。


周辺はタムシバ、ムシカリ、ムラサキヤシオなどの花が見頃。



 


 


 


 



 


 


 


本格的な雪道(冬道) となったのは、水場の手前辺りからだろうか?


 残雪と眩いばかりに美しいブナの新緑に萌え萌えタイムがスタート。



 


 


 


まだまだ余裕のツボ足歩行・・・。


雪はグズグズ。



 


 


 


 



 


 


 


 やがて、水場の看板を見つけて小休止。


冬道は看板の裏側にトレースがあって分かり難いが、周りの地形などから気付く人は相当の会津駒フリークらしい。


我々はここでアイゼンを装着。



 


 


 


この先は単調な登りが続き最もきつく感じるところであるが、見えてきた燧ヶ岳を励みに黙々と歩を進める。



 


 


 


 


日光連山や高原山にも背中を押され・・・。



 


 


 


そして遂に!


森林限界を迎えると、会津駒の山頂へと続く稜線が目の前に飛び込んでくる。


言うまでもなくテンションアップ、疲れも忘れて写真撮りまくり(笑)



 


 


 


 駒ノ小屋のとんがり屋根が見えてくると・・・


「ただいま~♪帰ってきたよ~♪」


思わず、そう叫んでいた(笑)



 


 


 


2ヶ月後にはチングルマやワタスゲ、そしてハクサンコザクラのお花畑になるであろう湿原はまだ雪の下。


お馴染の大津岐峠への稜線から燧ヶ岳、至仏山の眺望。


確かこの辺りには池塘があった筈?



 


 


 


 GWから営業が始まった駒ノ小屋。


トイレ休憩のついでに駒のお兄さんにちょっと挨拶。


私は冷たいコーラ、相方さんは新作の駒TをGET。



 


 


 


一息入れた後は山頂を目指しましょう。


まるで雪の壁を登るような急斜面に悲鳴も上がるが、この絶景を見れば疲れなんて一気に吹き飛ぶというもの。



 


 


 


山頂部は雪解けが進み、標柱がすっかり露出していた。 



 


 


 


 


ここで同じ栃木県内(U市)から来たと言う単独行の男性と写真を撮り合い遊ぶ。


この方、頭に猿の被り物までしてのスタンバイ。


只者ではないなと思って尋ねると、ヤマレコをやっているNikko Monkeyさんでした。



 


 


 


 中門岳へと続く神の稜線を背景にNikko Monkeyさんに撮ってもらった写真。



 


 


 


 撮影の際は、色々とご指導までして頂き有難うございました(笑)



 


 


 


さて、私たちは更なる絶景を求めて中門岳方面へと足を延ばす事に。


こちらは花の時期が気になる三岩岳。



 


 


 


向かう先には大きなクラックと雪庇、少々怖そうなところを慎重に通過。



 


 


 


取り敢えず、次の小ピークまで。


周辺には足跡が少ないので、この時期に中門岳へ行く人は殆どいないのであろうか?



 


 


 


辿り着いた小ピークからの眺め。



 


 


 


 燧ヶ岳、至仏山、そして平ヶ岳から続く越後の山々の美しくもダイナミックな景色に暫し見惚れる。



 


 


 


 日光白根山をズームで。



 


 


 


混雑する会津駒山頂と違ってこちらは貸し切り状態。


もう嬉しくて、ジャンプするっきゃないでしょう(^^)v 



 


 


 


一頻り遊んだ後は、名残を惜しみつつも戻らなければなりません。



 


 


 


 



 


 


 


雪庇の横は特に慎重に、そして速やかに。



 


 


 


 


山頂からの下山はヒップソリパラダイス。 



 


 


 


ひゃ~っ!と絶叫を発しながらも楽しそうに滑る相方さん。 



 


 


 


オイラも負けじと、駒ノ小屋を目指して一直線!


それGO!GO!GO!


幾つになっても楽しいですね。雪遊びは・・・(^_^)v



 


 


 


駒ノ小屋前の特製テーブルでランチタイム。


ちょっと冷たい風も吹いていたけど、ベンチに寝そべっての昼寝つき・・・(;^ω^) 



 


 


 


 


名残惜しくも下山開始の時間となりました。


ここでも暫くはヒップソリが大活躍。



 


 


 


 帰りも芽吹いたばかりのブナに萌え萌えしながら・・・。



 


 


 


 



 


 


 


残雪とブナの新緑を堪能した5月中旬の会津駒。



 


 


 


高速下山なんて勿体ないくらいの素敵な1日でした。 


また来年も同じ時期に来ちゃうかもね(^_^)v



 


 


 


今日も1日お疲れ様でした。



 


 


 


その後、ショートカット道、林道、国道を経て駐車場へと戻る。 


●登山者専用駐車場(5:30)~滝沢登山口(6:00)~水場(7:52)~駒ノ小屋(9:45)休憩タイム


~会津駒山頂(10:25)~中門岳方面の小ピーク~山頂~駒ノ小屋(昼食タイム)~登山口(14:50)


~登山者専用駐車場(15:30)


と、遊びながらのスローペースで、前回の様な疲労困憊にはならなかった。



 


相方さんお気に入りの燧の湯で汗を流し、道の駅たじまでソフトクリームを食べてから解散。


相方さんは翌日に奥日光散策を予定していたので日光方面の道の駅へと向かった。


自分は帰宅後に新聞で見た那須岳のミネザクラ情報が気になりメールを送信。


そんな理由から連日のコンビ山行となった次第です。


月曜日は休養のために取得した休暇であったが、結局は2日間ともに目いっぱい遊んじゃった(^^;)