雪解けと同時に雪割草やカタクリなど早春の花々が咲き揃い、新・花の百名山として名高い角田山。


以前より憧れもあったが、頑張って新潟県(西浦区)まで遠征してきました。


公式コースとしては7つあるが、今回選んだのは灯台コースから登って地図にない桜尾根を下りるルート。


海抜0メートルから登る灯台コースは他よりも標高差があるが、美しい海岸線や佐渡など眺望は随一とある。


おまけに急峻な岩場の崖道もあってややきつい。


復路の桜尾根は雪割草の宝庫であるが、私有地であるために登山者のマナーが問われる。


スタートは日本海に面する角田浜から。



 


 


 


花粉症の人にとってはまだまだ辛い季節であるが、快晴、青空の下で気分良く歩きだす。


海抜0メートルからの登山、いざ、出発~♪



 


 


 


 角田岬灯台から美しい日本海の眺望を楽しむ。


肉眼では遠く佐渡島も確認できた。



 


 


 


数歩進んでは立ち止まり振り返る・・・絶景を前にして一向に先へと進まず。 


 いつになったらメインの雪割草(オオミスミソウ)に会えるのでしょう(;^ω^)



 


 


 


 まあ、のんびりペースも想定内ではあるが、ここは下山に使った方が良さそうですよ(笑)



 


 


 


  さすがに日本海から吹きつける風は強くて冷たい。


 それでも暖かな春の日差しの方が優っていて、歩いている分には寒さを感じない。



 


 


 


 花の山、まずはユキツバキ?orヤブツバキ?ロードを通過。 



 


 


 


 進行方向には山頂方面へと続く急峻な尾根道。



 


 


 


 実際にその場に立つと、見た目以上の高度感が味わえる。



 


 


 


 急な岩場を登り切ったところで突然現れた可憐な雪割草。


それも登山道両側の斜面にびっしりと!



 


 


 


 シロ、ムラサキ、ピンク・・・色とりどり。


 同じ様に見えても微妙な濃淡の違いがあって飽きさせない。



 


 


 


それが、これでもか!これでもか!ってくらい出て来るのだから凄い。


まさに雪割草のパラダイス~♪



 


 


 


其処、此処に・・・ウハウハ状態で、もぉ、笑い止まらず。


まだまだ序の口だと分かっちゃいるが、ちっとも前に進まない(^^;) 



 


 


 


 カタクリだって負けてはいない。


大袈裟では無く、山全体がカタクリの花園と思えるほどの大群生。


ごめんね~、三毳山・・・印象が吹っ飛んじゃった(;^ω^)



 


 


 


 キクザキイチゲも多かった。



 


 


 


 こちらは薄紫のキクザキイチゲ。



 


 


 


 他には写真失敗↓のミチノクエンゴサク?などたくさん。


 


 


 


 


やがて尾根が緩やかになると・・・



 


 


 


 そこはマンサクのトンネル。



 


 


 


不思議な形をしているカンアオイ。


 


 


 


 


 咲き始めのショウジョウバカマ。



 


 


 


 そんな花々を愛でながら、予定よりも30分以上オーバーして山頂(481.7m)に到着。


普通に歩けばCT1時間半から2時間くらいでしょうか?


お花ロードはそれ程楽しかったという事です。



 


 


 


  山頂は木々に囲まれて展望はないが、公園の様な広場になっていて多くのハイカーが休憩中。


そろそろランチタイム。


場所を探しながら途中で会った登山者に教えて貰った見晴し方面へと足を進める。


 


 


 


 


  とその時、「リンゴさ~ん」・・・私の名を呼ぶ声がした。


最初は空耳かと思ったが、2度目の声で振り返る。


な、なんとそこにはブログ仲間のyamasanpoさんと奥様yosieさんのにこやかな姿があるではないか!


昨年10月の那須・姥ヶ平オフ会以来ですが、まさかのバッタリには驚きました。


悪いことは出来ないものですね(苦笑)



 


 


 


その後、私たちは観音堂が建立されている展望地へと向かった。


条件が良ければ新潟平野の先に越後の山々がドーンと見えるが、生憎の春霞で期待通りとは行かず。


後からyamasanpoさんご夫妻も来たが、眺望が得られない事を伝えて一緒に山頂へ戻ることにした。


お二人と別れてランチタイム。



 


 


 


下山は予定通り雪割草パラダイスの桜尾根からとなります。


まず最初に目に着いたのがキクバオウレンの群生。



 


 


 


こちらはナニワズと言う花。


周りの斜面には灯台コースと同様に、どこまでも続くかの様なカタクリの大群生。 



 


 


 


そして期待通り、いやそれ以上の数が見られた雪割草(オオミスミソウ)。 



 


 


 


以下、画像の羅列になりますが、もう言葉は要らないでしょう。 



 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


 花撮りスクワットに疲れた頃に日本海の眺望。



 


 


 


倒木跨ぎ?で体を整える(笑) 



 


 


 


 雪割草パラダイスは尚も続く。



 


 


 


 一旦落ち着いたかに思われても、次から次へと群生が現れます。



 


 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


それは途絶えることなく、登山口の近くまで続いていました。



 


 


 


 近年の山野草ブームの中、乱穫や登山者による群生地への踏み込みで雪割草が減少していると聞く。


その為に増殖や保護が図られているとは言え、恐るべし、花の名山~角田山!



 


 


 


時間を忘れるほど楽しんだ花の楽園にも別れを告げる時が来た。



 


 


 


 駐車地の角田浜に着いてからは、灯台の下にある名勝・判官舟かくしに寄り道。


トンネルを抜けて荒波打ち寄せる岸壁へと出ます。



 


 


 


 


【判官舟かくし】


文治3年3月(1187年)、源判官義経が兄頼朝に追われ、奥州平泉に海路おちのがれる際、


追手を避けて舟とともに身をかくした洞穴と伝えられている。


 


 


 


 


 2日間に渡る花めぐりの山旅を十分に満喫し家路に就く。



 


新潟までの遠征は決して楽ではなかったが、素敵な花やお仲間との出会いなど心に残る山行となった。


お疲れ様でした~♪


【コース】


角田浜(8:25)~灯台コース~角田山(10:47)~桜尾根~角田浜(13:47)


 約5時間20分