夏休み山行の候補には挙げてなかったが、お仲間との会津駒の時に話題になったのが至仏山と笠ヶ岳。


とにかくお花が凄いと言うので、花追いおやぢの一人としては見逃すわけにはいかないだろう。


我が家からは日光のいろは坂と金精峠を超えなければならず、尾瀬へのアクセスとしては御池に比べると敬遠気味。


実際には尾瀬の玄関口戸倉までは2時間程度なので、どちらから入山してもそう変わらない。


問題は駐車料金と乗合バス代を合わせると結構な出費となること。


嗚呼、誰かさんみたいにセレブになりた~い(;'∀')


戸倉第2駐車場より乗合バス(片道930円)にて登山口の鳩待峠へ。


6:08登山口をスタート。


2007年8月以来2度目の至仏山。



 


 


 


この日は朝方まで雨が降っていたようで、登山道が濡れていて滑りやすい蛇紋岩には要注意だ。


天気予報では時間経過と共に晴れ、夕方から雷雨。


早目の天気回復に期待していたが、暫くはこんなガスガスの中を歩く。


露岩のステージで一息。ガスの切れ間から少しだけ尾瀬ヶ原が見えた。



 


 


 


 眺望が得られないとなれば、楽しみは登山道の花々。


ミヤマキンポウゲ、ゴゼンタチバナ・・・etc。



 


性懲りもせず花撮りオヤジがスクワット(;^ω^) 



 


 


 


 晴れていればワタスゲ見頃のオヤマ沢田代は乳白色の世界。



 


 


 


 その先に笠ヶ岳への分岐。(笠へは左折3km)


予定ではお初の笠ヶ岳を先に登る事にしていたが、こんな天気では気分が乗らず先に至仏山へ。


場合によっては笠ヶ岳登山を中止と言う考え。



 


 


 


 ここから小至仏に至るまでの草原は凄い花畑。


ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・チングルマ・ヨシバシオガマ・ハクサンチドリ・アカモノ


・・・etc。



 


 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


 



 


 


 


お目当ての一つ、ジョウシュウアズマギク。



 


 


 


ダイモンジソウ。 



 


 


 


こちらもお目当ての花、蛇紋岩残存植物のオゼソウ。 



 


 


 


岩場には水滴を纏ったホソバツメクサ。 



 


 


 


 


ガスガスで眺望なしの小至仏山(2162m)。


妙齢のご婦人方に花の名前を教えながら一緒に至仏山へと向かう。



 


 


 


晴れていれば眺望の良い岩稜の登山道。


今日はガスガスの上、恐怖を覚えるほどの強風。


一瞬、山頂行きを躊躇ったが、ご婦人方も元気について来るので先を目指す。



 


 


 


稜線一帯は物凄いお花畑。


タカネシオガマ・イブキジャコウソウ ・タカネバラ・イワシモツケ・タカネナデシコ


ミネウスユキソウ・ハクサンシャクナゲ・・・



 


 


 


 


 


 


 


 


そして、本日最も会いたかったJapanese Edelweiss・ホソバヒナウスユキソウ。


至仏山と谷川岳に分布し、蛇紋岩地帯の崩壊地や風衝草原に生育しているそうだ。


全体的にピークを過ぎていたが、どうにか間のあった♪



 


 


 


 



 


 


 


最後に急な岩場をよっこらしょと攀じ登って至仏山山頂(2228、1m)へ。


山頂は驚くほどの大混雑。


標識の近くは某高校山岳部の団体さんに占領されていたので証拠写真だけ撮って即退散('◇')ゞ


晴れていれば、高天ヶ原まで下って尾瀬ヶ原の絶景を見る予定であったが残念。



 


 


 


 お花見しながら戻ります~♪



 


 


 


 小至仏山まで戻って来る頃には、ガスの流れが早くなってきた。



 


 


 


 予報通り、これは期待できるかも・・・!



 


 


 


 キタ――(゜∀゜)――!!



 


 


 


 



 


 


 


日差しを受けたお花たちもキラキラと輝いて元気を取り戻してきたような雰囲気。



 


 


 


小至仏直下のベンチでお花と絶景をおかずに早目の昼食。



 


 


 


シナノキンバイが綺麗だわ~。 



 


 


 


そして急速に天気が回復、待ち望んだ青空が出てきた!



 


 


 


 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳も全容を現す。



 


 


 


 諦めかけていた笠ヶ岳も・・・


 キタ━━━━━━\(゜∀゜)/━━━━━━!!!!


分岐からは片道3km、往復して3時間あれば十分。


もう迷いはありませんでした。


 


 


 


メインルートの至仏山に比べて極端に人が少なくなる笠ヶ岳への道。


登山道は明瞭であるが泥濘多し。


道のど真ん中にハクサンコザクラ?



 


 


 


やがて樹林帯を抜けて辺りが開けてくると小笠、笠ヶ岳の眺望。


左奥に上州武尊山。



 


 


 


 小笠直下の花畑はチングルマの果穂が揺れる。


そこを過ぎると、眼前にピラミダルな山容がかっちょいい笠ヶ岳。



 


 


 


 山頂へは直登しないで東面を回り込む。


直下斜面の草原は見事なまでのお花畑であったが、全体的に花は終盤を迎えていた。


本当はいっぱい写真を撮りたかったのだが、カメラのバッテリー容量が残りわずか。



 


 


 


至仏山と植生がほぼ同じと言う事で、撮影していない花を中心に写す。


タカネナデシコ 。



 


 


 


湯の小屋方面との分岐からは岩を縫うように山頂への直登。


その岩場も中盤に差し掛かったころ、下山してくるハイカーを見るとどこかで見覚えのあるお方。


もう直ぐに分かりました!


5月の高原山シロヤシオ・オフでご一緒した、のんびり夫婦の山歩きさんご夫妻であった。


お友達と3人で来られていましたが、登山者の少ないエリアでの嬉しいバッタリ~♪


もう少しお話したかったのですが、時間が無いのでご挨拶と情報交換をしてお別れ。



 


 


 


 これは至仏山で見ることの無かったミヤマムラサキ。


可愛い~っ!



 


 


 


 ホソバコゴメグサ、これも抑えておこう(笑)


他にもトキソウ、キンロバイ、ニッコウキスゲなどなど。



 


 


 


 ガスガスだった至仏山とは対照的に快晴の笠ヶ岳山頂(2057.5m)。


山頂では2組の登山者が360度の眺望をおかずにまったりと休憩中。



 


 


 


 至仏山も今は快晴である(;^ω^)



 


 


 


 上州武尊山、下方に見えるのは片藤沼、蛍池か。


時間に余裕があれば寄ってみるのも良いでしょう。


さて、最後に山頂シェーでも撮ってもらおうかと思ったところで無念のバッテリー切れ('◇')ゞ



 


 


 


カメラが使えないとなれば、得意の高速下山。


至仏山との分岐近くで休憩中していた、のんびり夫婦の山歩きさんに再びバッタリ~!


その後鳩待峠に戻って登山終了。


ご褒美の花豆ソフトは販売していなかったので、直ぐに乗合バスに乗車して帰路へ。


※下の写真は朝のスタート時に撮影したもの 。


 


 


7月25日(金)曇りのち晴れ


【コース】


鳩待峠(6:08)~小仏至山(8:08)~至仏山(8:43)~笠分岐(10:10)


~小笠(10:47)~笠ヶ岳(11:22)~鳩待峠(14:00頃)休憩を含む総行動時間約8時間。


前半はガスの中をゆっくりと花見ハイク、後半の笠ヶ岳往復はややハイペース。


大好きな花に囲まれた夏休みラスト山行を楽しんで来ました。


夏休みが楽し過ぎて放心状態で仕事に入ったので、自分には珍しくレポが遅れたが7月中に何とか間に合った。


8月はまだ予定なし・・・。