今日(5/2)は旧足尾町の栃木百名山に選定されている備前楯山に登って来た。
因みに「びぜんたてやま」と読む。
ガイドブックによると備前楯山は江戸時代初期、備前出身者が銅の露出鉱を発見した事に由来されるとか。
足下には1,200kmを超える坑道が掘られているというから驚き。
登山道は幾つかあるらしいが、銀山平経由で舟石峠まで来ると山頂までは僅か1時間のコース。
それでは物足りないと思い、今回はわたらせ渓谷鐡道終点の間藤駅を過ぎた地点から歩く事とした。
公衆トイレのある赤倉バス停を左折、古河橋を渡った先の道路の膨らみに駐車。
登山口の舟石峠までは約5.5km、1時間40分の道程と紹介されている。
先日の八溝山に続いての長い林道歩き。
別に林道マニアと言う訳ではないが、単なる一手段として選択しただけである。
ここからは人家もなく車の通りも殆どない(往路では1台のみ)。
またこの辺りは熊の生息地で、車道歩きと言えども油断せずに熊鈴を鳴らしながら歩く事になった。
途中には足尾銅山の歴史の書かれた看板や遺構が点在し、ノスタルジックな気分に浸る事もできる。
さて林道歩き序盤、早々に前方を横断するニホンザルの群れに遭遇。
気合を入れてワン!と野太い声で吠えると一斉に茂みの中へ消えていった。
犬の鳴き真似は熊ばかりでなく猿にも効果があるようだ(笑)
単調ではあるが、新緑に包まれた林道歩きは思いの外気持ちよく歩けた。
出発してから55分、予定よりも30分以上も早く舟石峠に到着。
駐車場には先着の車が1台。
前方にはアカヤシオの群落でピンク色に染まる山頂部の尾根が確認できる。
峠の名の由来となっている舟石。
ここから山頂までは約1時間の楽々コース。
良く整備された緩やかな登山道が続く。
山頂まで1kmの地点にはベンチも設置されている。
ここで水分補給のため一息入れます。
スタートから日陰の少ないコースだったので特に頭部と背中が汗だく。
山頂まで700mの地点に差し掛かると、向かい側の斜面に群生するアカヤシオが望める。
山頂直下のアカヤシオはこれ以上だが、残念ながら木々が密集していて撮影できるポイントがない。
登山道は少し傾斜のきついところもあるが、間もなく緩やかな尾根に出る。
その尾根からは圧巻のアカヤシオロードの始まりだ。
やや終盤を迎えている感じだが、これくらいの方が見応えがあって俺は好きだな。
山頂直前の花回廊は、恥ずかしがらずにスキップしながら進もう(笑)
呆気なく着いた備前楯山(1272m)山頂。
アカヤシオに囲まれた山頂一帯。
山頂からの絶景がまた凄い!
北方向に日光男体山や社山、黒檜岳、そして荒々しい松木沢の眺望。
西方向に皇海山、庚申山、袈裟丸連峰の眺望。
そして東側には薬師岳や夕日岳など前日光の山々。
山頂には先着の単独男性が休憩中で、遠路東京から来られたとのこと。
話によると同じく11連休で暇を持て余していたとか(笑)
同年代の彼とは会話も弾み、一緒にランチを食べながら暫しの山談義。
こちら方面の山が好きで数日前は薬師岳、この後は栗生山に行くと言っていた。
さて、休憩後は山頂から続くアカヤシオのトンネルを潜り抜けながらの楽しい下山。
こちらさんはアップに耐えられる美しさ~♪
復路も同じ風景ではあるが、往路とはまた違った味わいがある。
備前楯山のアカヤシオ情報は事前に得ていたが、正直これ程凄いとは思っていなかった。
花時期がドンピシャだったのは嬉しい誤算?
途中で7~8名程の中高年登山者とすれ違う。
目を転じればカラマツの新緑も清々しい季節。
アカヤシオで彩られる山頂部を望む。
ミツバツツジの開花も近いうちに。
峠の駐車場には車が5~6台と増加していた。
平日とは言え流石に人気の山。
【コース】
古河橋(7:55)~舟石林道~舟石峠(8:50)~備前楯山(9:33)~舟石峠~駐車地着(11:35)。
行動時間約3時間40分。
3月下旬に歩いた松木渓谷に続いての足尾の山。
まだ入口に立ったばかりであるが、これから少しずづ慣れ親しんで行こうと思う。
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