今にして思えば鞍掛山~古賀志山縦走を意識したのは登山を始めて間もない頃であろうか。
鞍掛山の大岩から眺める古賀志山を前に、いつかはこのルートを通して歩きたいとの思いを募らせていた。
当時は自分の技量ではとても無理と諦めていたが、その後ある程度の場数を踏んでそれなりに自信もついて来た。
やるなら今でしょ!
12月1日(日)、宇都宮市の森林公園を起点に懸案であった鞍掛山~古賀志山縦走を実行する事に。
縦走ルートはそれこそ幾通りもあるが、今回は以前から自分なりに考えていたルートを選択。
約1年前に歩いた北尾根コースをヒントに、林道長倉入線に沿う右の尾根に取り付く。(7:46)
静かな尾根を歩く事20数分で小ピーク分岐に到着(8:09)。
左方向は前回歩いた北尾根方面、直進で目指す鞍掛山林道へ。
昨年は無かったが、いつの間にかこんな立派な道標が設置されていた。
道標に書かれているように直接鞍掛山登山口へ下りるバリエーションルートもあるが未確認。
ここは無難に林道へと下りる尾根を進む。
間もなく林道へ出て右へ行くと見覚えのある鞍掛山登山口に着く(8:26)。
ハイカーがいたのもこの周辺だけで、彼らを追い抜いた後は暫しの一人旅。
公式登山道として大岩へと向かう尾根コースと急斜面の岩コースがある。
今回は先を急ぐので岩コースを登り鞍掛山山頂へ(9:01)。
古賀志山への分岐からは初めて歩くルートへと足を踏み入れる。
いや、数年前にちょっとだけ偵察がてら鞍部まで降りた事があった。
一旦大きく下って、そして登って480Pのシゲト山へ(9:18)。
山頂はこんな感じの岩尾根であるが山頂標識などは確認できず・・・多分見落とし?
山頂からは高原山(写真)や日光連山の眺望良好。
その後やや不明瞭な登山道を大きく下り慎重に進むと猪倉峠鞍部へと至る(写真なし)。
道迷いの可能性があるとしたらこのエリアであろうか?
このルートを歩く登山者も殆どいない。
峠から尾根を登り詰めると見覚えのある分岐へと出た(9:47)。
北尾根コースから古賀志山へと続く主稜コースである。
ここから先は前回も歩いているという安堵感で、それまでの緊張から解放された。
以前は分かり難かったが、こちらにも新しい道標が・・・。
その後は快適な尾根を快調に飛ばし、このコース上最も展望の良い540Pへ(10:32)。
日光連山や足尾山塊の眺望が最高だ。
レンズ不調でズーム撮影できないのが残念である。
眺望を楽しんだ後は弁当岩、559P、中尾根分岐を経て一気に富士見峠手前の伐採跡地へ。
途中の登山道で多く見られた倒木。
過日の台風の爪跡だろうか?
伐採跡展望地。
ここの通過には巻き道を使う事が多いが、今回は2つの小ピークを踏みながら進む事にした。
これまで歩いて来た鞍掛尾根(後方)を振り返る。
御岳、赤岩山方面。
この方角に肉眼では富士山も確認できた。
長かった縦走もいよいよ大詰め、最後のピーク古賀志山を目指す。
ハイカーで賑わう富士見峠通過(11:29)。
標高583mの古賀志山山頂に到着(11:39)。
山頂は鞍掛尾根の静寂が嘘のような賑わい。
その中に混じってランチタイム。
最後は東稜見晴しに立ち寄り北コース(北尾根とは別コース)からの下山とした。
東稜見晴しから望む鞍掛尾根(手前中尾根)。
森林公園赤川ダム周辺に残る紅葉を眺めながら静かにゴールへと向かう。
最初は単独での計画に少々不安もあったが、無事に念願の鞍掛山~古賀志山縦走を果たす事ができた。
決して楽勝とは言わないまでも、次なるステップにつながる自信となった。
とは言え、慢心を戒める気持ちを忘れずに行動するのが大事である。
自然はそう甘いものではない・・・。
それにしても良いね~♪I Love Mt.古賀志!
次はどのルートを歩こうか?
【コース】
森林公園P(7:46)~長倉入線入り口の尾根~鞍掛林道~鞍掛山(9:01)~シゲト山~猪倉峠
~主稜コース~手岡峠~540P(10:32)~559P~富士見峠~古賀志山(11:39)
~東稜見晴し~森林公園P(12:51)
CT約5時間。
合計距離約10.50Km。
快晴微風の登山日和。
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