「平ヶ岳~鷹ノ巣登山口から池ノ岳まで」からの続き。
姫ノ池で一息入れてからは、玉子石方面へと向かうお姉様方を見送り平ヶ岳山頂を目指す。
後で分かった事だが、その玉子石への登山道の途中に宮様コースへの分岐があるらしい。
送迎バスの時間もあるのでゆっくりはしていられないとの事。
さて、山頂までは一旦鞍部に下りオオシラビソの森を緩やかに登る。
ドウダンツツジやナナカマドなどの紅葉が始まっている。
やがて展望が開け、道は大草原が広がる山頂部へと続く。
足元にはチングルマの白い果穂・・・
この一帯は花時期も素晴らしいでしょうね。
そして10時37分、登山口から5時間22分・・・姫ノ池から20分弱で山頂に到着。
池ノ岳からは見た目よりも緩やかで近い距離だった。
三角点の置かれた山頂は木道から外れた奥にあり樹木に囲まれた地味な空間。
山頂でセルフ撮りをしていた若者に記念写真を撮ってもらう。
シェーポーズは・・・できず(^_^;)
その後ウッドデッキの上に腰を下ろしてパンや大福などの軽食と水分補給。
山頂先の木道を僅かに進むと展望の広がる草原が見渡せる。
大小の池塘が点在する大草原からは越後の山々が望める絶景ポイントとなっていた。
この先通行止めとなっているが、どういう訳かしっかりとした踏み跡が・・・?
条件が良ければ北アルプスまで望めるのでしょうか。
頂上が広くて平な理由・・・だとか。
時間の許す限りこの絶景を満喫したい所だが、下山を考えるとタイムリミット・・・。
次なる目的地である玉子石を目指す事とする。
山頂からの下山開始、前方に池ノ岳のピーク。
遠方に会津駒ヶ岳・・・?
玉子石への分岐から僅かで水場近くのテン場へと出る。
冷たい沢水で喉を潤す。
周辺の草原ではリンドウ、アキノキリンソウなどの花々が楽しめる。
玉子石までは良く整備された木道を緩やかに登り、周囲の眺望を楽しみながらゆっくりと歩く。
広大な平ヶ岳山頂部。
池塘と越後の山々。
玉子石へと続く美しい草原。
この木道の途中に中ノ岐コースへの分岐があるが道標は無し。
やがてネット上で見覚えのある奇岩・玉子石に到着(山頂からは約40分)。
前景の姫ノ原と合わせて静かで美しい佇まいだが、形状は玉子と言うより雪だるま。
先客の若者(男)2名が楽しそうに記念写真撮影中。
その内の一人に撮ってもらった写真。
見ると玉子石の直ぐ近くまで行けそうだが、風化が進んで危険の注意書きあり。
玉子石からの展望も良好、写真中央付近に奥只見湖。
まだまだ名残り惜しいが戻りの時間。
この小さなアップダウンの繰り返しが、我が弱脚にボディブローのように効いてくる。
どの角度から見ても絵になる燧さま・・・。
池ノ岳へと続く木道。
草原と秋の空・・・。
憧れだった平ヶ岳との別れの時が近づく・・・。
姫ノ池に戻って来ました。
ウッドデッキに腰を下ろして、これからの厳しい下山に備えエネルギー補給。
そこで居合わせた登山者らと暫しの山談義。
皆の一致した感想・・・日帰りでは勿体無いほど素晴らしい山。
12:05分下山開始。
鷹ノ巣登山口までは少なくても4時間は掛かるであろう遠き道程。
案の定、下山と言えども思う様に足が動かない。
休憩を入れながらゆっくり歩く・・・写真はツルリンドウでいいのかな?
往路で気付かなかった台倉山の山頂標識。
下台倉山へラストスパート・・・この登り返しがマジできつい。
その下台倉山で一息入れてからは急斜面の尾根を一気に下る。
最後の1時間であるが鎖場、やせ尾根の通過は慎重に・・・。
疲労の蓄積した足には結構厳しい。
この写真を最後にカメラをウエストポーチに入れて下山に集中。
時刻は16時20分、足元がフラフラになりながらも無事にゴール!
その感動よりも疲労が半端なく凄過ぎて身体も頭も正常に動かない。
倒れるように自分の車へと乗り込んだ。
帰路に桧枝岐村の駒の湯で汗を流す。
よほど疲れていたのか?まだ意識が朦朧として、気付くと女湯に入ろうとしていた。
暖簾を潜る直前で注意されて男湯へ・・・(汗;)
予定ではもう1泊(車中)して翌日尾瀬沼か燧ヶ岳と考えていたが完全に戦意喪失。
10時間超の日帰り登山は自分には少々ハードルが高かったが、またあの絶景が見られるならば・・・
いやいや、もう暫く長丁場を歩くのはやめておこう。
自分の体力、技量からすると1日8時間前後が限度かな?
9月28日(土) 天気晴れ
鷹ノ巣登山口(5:15)~台倉山~姫ノ池~平ヶ岳(10:37)~玉子石~姫ノ池~鷹ノ巣登山口(16:20)
行動時間11時間05分。
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