7月21日から待望の9連休となり、初日から尾瀬沼を皮切りに福島県の山に行く予定であった。
ところが思った以上に前線の通過が遅く、先延ばしの末に漸く25日(水)になってから尾瀬へと向かった。
東北福島は相変わらず気圧の谷間にあって、この日の天気予報は曇り午後には一時雨。
雨は勘弁して・・・と思いながらも、御池からシャトルバス(片道500円)で沼山峠休憩所へ。
沼山峠を経て大江湿原までは暫く樹林帯の中を歩く。
そのコース脇には行儀良く整列したゴゼンタチバナなどの花々が数多く見られる。
開放的な大江湿原に飛び出ると、「嗚呼、遥かな尾瀬にやって来たな~」と感慨深く独り言を呟く。
現在の尾瀬は花の数こそ少ないが、この時季ならではの花々が咲き湿原に色を添えている。
多くの写真を撮ったが、その一部を記事中に貼り付けながらレポを進めます。
花の名前はよくご存知のものばかりなので省略しました。
既に終盤でポワポワとは言えないが、ヨレヨレの綿をつけたワタスゲ(一部サギスゲも混ざる)も見られた。
尾瀬沼との中間地点まで来ると僅かながらもニッコウキスゲの名残が見られる。
立ち止まり写真に収めるハイカーの姿が目立つ。
今年は不作との情報を得ていたので少ない花でも特に驚かず。
平日の尾瀬なので人が少ないかな?と思いきや・・・
夏休みとあって、課外学習や遠足に訪れている小学生などの団体が多い。
前方のグループはヤナギランの丘に立ち寄りコースに戻ってきたところ。
ニッコウキスゲ、その他の花が一番咲いていたのが、この三本カラマツを望む分岐付近。
暫し撮影を楽しんだ後に長蔵小屋前で小休止しながら作戦会議。
本日の予定は尾瀬沼一周のんびりハイキングをメインに、天気が良ければナデッ窪からの燧ヶ岳登山。
しかし天気は味方にならず。
山頂にかかる分厚い雨雲を見る限り難しいかも・・・。
とりあえず尾瀬沼北岸を経て西岸の沼尻方面へと向かう事にした。
沼尻湿原はキンコウカの黄色の絨毯で華やか。
チングルマの果穂とキンコウカの群落。
湿原の奥まで行き、いざ登山口へと向かうと小雨であるが結構な量が落ちてきた。
雨中のガレ場の急登は少々危険が伴うであろう事が予測できる。
そこで燧ヶ岳を断念し、当初の予定通り沼尻から反時計回りで尾瀬沼を周る事にした。
昨年秋ごろは大雨による登山道の崩落で沼尻~三平下間が通行止めであった。
現在は迂回路が設けられ通ることが出来る。
沼尻休憩所を過ぎ最初に現れる小さな湿原。
沼尻から三平下に向かう途中、数グループに分かれた小学校の団体さんとのすれ違い。
元気良く挨拶を交わしたが、相手は多勢なのでそれはそれは大変でした(^^ゞ
静かな南岸からの尾瀬沼風景。
未練の残る燧ヶ岳山頂は相変わらず雲の中であるが少し薄くなってきた様子。
無料休憩所、山荘などが建ち並ぶ三平下のベンチで軽い食事を摂り小休止。
余談であるが、ここで休憩中に目を疑う光景を目撃。
目の前を10名ほどの中高年グループが通過したのだが、その中の一人が山スカを着用していた。
中高年の山スカ姿は最近では珍しい事ではないが、それが男性でどう見ても70歳くらいだったので驚いた。
見間違いと思って何度もガン見したが、間違いなくおっさんの山スカートだった!
私は初めての衝撃に○○○○を蹴られたような気分になったが、有りなんですかね。
男の山スカって・・・?
その後再び燧ヶ岳の様子を窺いながら歩き出す。
時間経過と共に随分雲が取れて前向きな気持ちになる・・・?
長蔵小屋まで戻ってもう1度燧ヶ岳の様子を確認。
これなら行けるんじゃね・・・と、一瞬その気になった。
そう思ったのも束の間、その後再び燧ヶ岳は雨雲に覆われてしまったのである。
今日はその後の移動距離を考慮して、ここで完全に燧ヶ岳を断念し尾瀬から別れる事を決断。
何度も何度も振り返りつつ尾瀬沼を後にする。
今年も爽やかで美しい風景との出会いに感謝、ありがとう!
そして、 さらば遥かなる尾瀬・・・。
大江湿原を過ぎて樹林帯に入る頃、一時的であったが大粒の雨が降ってきた。
急ぎ足で沼山峠休憩所へと向かい、再びシャトルバスに乗車して御池駐車場まで戻る。
桧枝岐村の駒の湯にて汗で汚れた身体を洗い流し、150km先の裏磐梯へと一路車を走らせた。
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