2006年8月、北アルプスの白馬大池山荘に宿泊した時の出来事。


山歩きの師匠Mさんに誘われての2度目のアルプスは白馬岳を中心とした北アルプス北部の縦走。


1日目は栂池ヒュッテから天狗原、白馬大池を経て白馬岳までを予定していた。



※(Mさんから頂いた写真をスキャンした画像です)


 


 


 


ところが天狗原を過ぎてから白馬乗鞍岳までの中間地点辺りで激しい雷雨に見舞われてしまった。


雷雨が収まるまで途中の岩場の陰で休んでいたので予定の時間を大きくオーバー。


この日は天気も不安定な為、予定していた白馬岳までを諦めて白馬大池山荘に素泊まりとした。


最初は某大学のワンダーフォーゲル部数名の若者らとの相部屋との事だった。


夜になり宿泊者が予想よりも少なかったので、私とMさんは若者らとは別々の部屋となった。


夕方白馬大池周辺を散策していると青空が広がり天候回復の兆しが見えた。



※上の画像はあるWebサイトよりお借りしました。


 


 


 


当時のルート選択は全てMさん任せで、その時の天候や気分などで柔軟にルートを変更していく。


山荘の部屋で翌日のルートを2人で相談するが、私には決断するほどの経験、キャリアは無かった。


確か、山荘のスタッフにも相談し、白馬から雪倉岳、朝日岳を縦走するルートに決めたと記憶している。


縦走と言ってもテントを担いでいた訳ではないので、ルート上重要なのが避難小屋や営業小屋の有無。


ここでMさんと山荘スタッフの意見の食い違いがあった。


スタッフの言うには予定を組む上で、最初から避難小屋宿泊を計画にいれるのは非常識である。


あくまでも避難小屋はやむを得ない理由が発生した場合に利用する「避難目的の小屋」であるとの事。


ところがMさんは豊富な登山経験の中で、


普通に避難小屋を縦走途中の宿泊場所として組み込んでいたのでスタッフの話には納得いかないと言う。


営業目的の山小屋側の立場としての考えであろうとまで言い切った。


当時キャリアの浅い自分には、避難小屋を宿泊目的で使うのが非常識か否かは答えが出せなかった。


今から考えれば確かに宿泊禁止の避難小屋もあれば、


宿泊利用できる無人小屋もあるのでどちらが正しいと言い切るのは無理があろう。






 


※山レポの合間に山の思い出やエピソードなどを好き勝手に書かせて頂きます。


カテゴリーに「山々な話」を追加しました。