登山を始めたころはガイドブック片手に古賀志山、那須、日光方面の山を中心に県内の低山めぐりをしていた。


地元の釈迦ヶ岳に登りたいと思いつつも何故か恐怖心が先立ち躊躇していた。



そんな時に出会ったのが同じ勤務先のM森さんである。(2004年秋頃)



彼とは職場は別であったがロッカーが近いこともあり着替えをしながら世間話などをしていた。


そんな或る日、お互いに山歩きが趣味であることが判明し、一緒に釈迦ヶ岳に行く事を約束した。


彼は岩手県生まれ、埼玉県○○市から単身赴任でこちらに来ていた。


車を持っていないために、山に行くときは専ら電車やバスなどの公共交通機関利用であった。


この出会いがお互いに好都合であったのは言うまでもない。


彼にとっては車で登山口まで行けるようになる事、また私にとっても登山の幅を広げる上で欠かせない存在となった。


ただ登山のキャリアは比較にならないほどの差がある。


私は初心者で彼はかつて奥多摩や奥秩父で登山ガイドをしていたほどの経歴を持つ。


百名山完登を目指すタイプではないが、北海道や九州の山以外は殆ど踏破していて、


唯一八ヶ岳だけは定年後の楽しみに取っておくと言っていた。

M森さんとは県内の山はもとより、会津の山や北アルプスなどを同行して大きくステップアップすることが出来た。

そんな彼も2008年11月の定年退職で埼玉県に戻ってしまいご一緒する機会が無くなった。


現在は某マンションの管理人のアルバイトをしているとの事。


家族は奥様と娘さんの3人で、娘さんは早○田大学出身の才媛で某IT関連企業の重要ポストに就いているそうだ。


M森さんは中々嫁に行く気配が無いと嘆いていたが、


十分な経済力と地位があり結婚せずとも生きていける現代キャリアウーマンの代表であろう。



 

※2006年8月、白馬大池山荘にて



彼は自分にとって初めての山仲間と言える存在であった。