9月も下旬になると紅葉前線が気になるところ。


昨年の同時期は早くも那須姥ヶ平の紅葉が見頃となった。


今年は猛暑の影響を受けてどこも遅れ気味との情報がある。


ならば高層湿原の草紅葉はどうだろうか?


最初は尾瀬行きも候補に上げたが、未踏の地である秘境鬼怒沼へと向かった。


自宅から車で2時間弱、駐車地の女夫淵温泉から歩き始める。


早朝6時30分、既に駐車場は満車状態。


しかし登山者は他には見当たらない。


殆どが温泉宿泊客の車であろうか?


奥鬼怒温泉郷の登山口までの孤独で長いアプローチが始まる。



 


 


 


橋をいくつか渡り奥鬼怒温泉郷までは渓流沿いの静かな道を歩く。


既に朝日は昇ったが、薄暗い早朝の林の中は実に薄気味悪い。


熊や猿などの野生動物との遭遇も怖いが落石の危険性もある。


自分は生来の臆病者で熊除け鈴だけでは心もとなく、大声で独り言を発したり実に騒がしい。


そんな不安があると自然と足も速くなる。



 


 


 


出発地から1時間弱で奥鬼怒温泉の始まり八丁ノ湯に到着だ。


大自然に囲まれた趣のある温泉地という印象。


庭のモミジがほんのり色付き始めている。



 


 


 


続いて春日野部屋合宿所のある加仁湯。



 


 


 


 



 


 


 


そして一番奥の日光沢温泉を通り過ぎる。


ここからが本格的な鬼怒沼への登山道となります。


ここまでは参考コースタイムより50分も速いハイペース。


平行移動とはいえ間違いなく飛ばし過ぎでした。



 


 


 


 



 


 


 


想像以上の急登が続く中、ハイペースの影響で膝に異変を感じ始める。


その時前方に目をやると、本日最初のハイカーに遭遇し漸く安堵する。


ここでその先行者を抜かずペースを整える事にした。


付かず離れず一定の距離を保ち、丁度良いペースメーカーとなった。


オロオソロシの滝展望台で一緒に小休止。



 


 


 


その後再び急な坂道と水の流れる歩き難い道を進む。


ひたすら泥濘との格闘が続く。


疲労が蓄積して周辺の様子を見る余裕も少ない。


標高2000m付近でも木々の葉が色付くにはまだ少し先の模様。



 


 


 


やがて傾斜が緩くなり、笹原を抜けると広大な湿原の南端に出る。


日光沢温泉から2時間弱、夫婦淵温泉から3時間で秘境鬼怒沼到着だ。



 


 


 


ここでペースメーカーとなって頂いた先行者の男性と初めての会話。


お互いに記念写真を撮り合う。



 


 


 


そして静かなる山旅もここまで。 


雲上の楽園には団体さんが数組、素晴らしい光景を前に歓声が起こる。



 


 


 


美しい風景を眺めていると何とも言えぬ幸福感に満たされる。


最初はここでのんびり至福の時を過ごす予定でした。



 


 


 


するとその時でした。


「時間も早いので往復1時間の鬼怒沼山まで行きませんか?」


男性から誘いの言葉が掛かり、断る理由もなく後を追うことになった。



 


 


 


沼の後方が標高2141mの鬼怒沼山。


山頂は手前のピークを巻いて行くので見えません。



 


 


 


 



 


ゆっくりと写真を撮る時間も無くなったが、それは鬼怒沼山の下山後にでも・・・。


その続きはまた後日。