9月12日快晴の空の下、13日間楽しんだ木古内町泉沢を後にした。



久しぶりに乗る自転車に違和感を感じる。







さよなら北海道





12:30発のフェリー室蘭丸で、函館港から青森県の野辺地港に向かう。









北海道での思い出やこれまでの事が走馬灯の様に思いめぐる。



そして、泉沢の人達や旅先で出会った人達のこと。



行く先々で受けた多くの親切。



数え切れない程の思い出と一緒に、二人は北海道を離れた。







そして、2ヶ月振りに本州の土を踏む。



ここから東京までは約700km。







最初は東北地方も観光をしながら、のんびり旅をする予定だった。



ただ、北海道を追えた時点で張りつめた糸は切れてしまった。



私たちの間では日本一周の旅は終わっていた。



そして、2人の気持ちは次なる夢へと移っていた。



青森からは出発地の埼玉県川口市に向けて、只管に走り続けた。







9/15 仙台市の夕焼け









9/16 いわき市の夕日







最後は夕焼けや夕日など、黄昏の写真しか残っていません。







最後の野宿



9月17日(土) 晴れのち曇り



今日はR6を東京目指して突っ走った。

途中で東北を周って来た学生サイクリストと出会い、3人で一緒に走った。

長距離を走ったのでちょっと疲れた。

そして、土浦市で久しぶりに銭湯に入り身体を洗う。

気持ち良かった・・・。

午後から曇ってきたので心配だったが、美しい夕焼けになった。

旅の最終日であろう明日は、是非晴れて欲しい。

今夜は土浦市街の公園の木の下で、3人で寝ることにした。

星もきれいだ。

東京まではあと58kmなので、明日は早いうちに着きそうだ。







9/18 出発地川口市の寮の前に到着 



日本一周達成の瞬間は、Vサインで静かに喜びを表現。









日本一周達成!



9月18日(日) 曇り一時雨



今日は日本一周最後の日・・・。

いろんな事を思い出し、感慨に浸った。

終わりという実感が湧かず、夢を見ているようだ。



土浦市の公園を早朝スタート。

そういえば、朝起きると木の周りは毛虫だらけ!

夜は暗くて分からなかったがゾッとした。

知り合った学生さんとは途中で別れ、最後の走りを惜しむようにゆっくり東京に向かった。

別に誰かが出迎えてくれる分けでもないが、自分としては良くぞ頑張れたと思う。

到着してから、まずは竹崎(当時の友人)らのアパートに行ったが留守だった。



※竹崎はプロのカメラマンを目指す専門学生。

当時人気のアリスの谷村新司にそっくりでした。



そんな訳で、スタート地点の川口市の学生寮に行った。

そこで日本一周サイクリング達成!

記念写真もパチリ!

特にバンザイや握手をする訳でもなく、淡々とした最後だった。

その後、再び竹崎のアパートに行って達成の報告。

夕方にマンガのアドバイスをしてくれている近藤さんに電話。

お土産を渡そうと思ったが、留守のようなので明日にしよう。

実家の栃木には23日に帰って、数日間休むことにした。

それまでにはこれから住むアパートを探すことにした。

なるべくこの王子近辺で見つけたい。



それにしても長い旅だった。

良くぞ無事で帰って来られた。

これからの人生で何かのプラスになるのだろうか?

それを生かすのも自分次第か。

夢から覚めて現実に戻ってしまうが、これから引越しなどいろいろと大変だ。

落ち着いたら早くマンガも描きたい!









日本一周サイクリング達成!











あとがき



次回はこれまで紹介出来なかった、こぼれ話や未公開の写真などの番外編で~す!



な~んて考えていましたが、やっぱり今回で終わりにします。



私自身にこれ以上引っ張る気力が無く、今回を以って完結と致します。







日本一周って自分にとって何だったのでしょう?



単なる青春の思い出だけでしょうか。



自問自答しています。



しかし、私の人生の中で忘れられない、素晴らしい出会いや経験があったのは事実です。



帰ってきてから友人らに、「お前変わったな・・・」などとも言われました。



田舎者の私が、この経験で少しは成長出来たのかも知れません。



日記の最後のページには、旅で出会った方々の住所が書いてありました。



数えてみたら70件を越えていました。







30年以上経った今でも、その時の夢を見ることがある。



それは、再び旅立つ夢だったりします。





素晴らしい経験が出来たのも、相棒のカバチが居たからこそと思っています。



半年の間には口論も数多くありました。



北海道旅行中には別々に旅をしようと、喧嘩別れ寸前になった事もあります。



それでも一つの目標に向かって協力することで、何とか繋がっていました。











彼とはお互いが結婚するまでは付き合いもありました。



その後はそれぞれの故郷に帰り、別々の人生を歩む事になりました。



しかし、今でも年賀状で近況を語り合う仲です。



お互いに年をとった今だからこそ、もう1度会ってみたいBest Friendです。





・・・あっ、その後のカバチの霊能力ですが、めっきり衰えたとは聞いています。











今は一仕事終えた充実感で一杯です。



長い間、ありがとうございました。



日本一周サイクリング



~The End~
                                   















そして、このブログも・・・















日本一周サイクリング、これまでの記事はこちらです。







~この記事は31年前(1977年)、私が20歳の時の記録です。~









にほんブログ村 アウトドアブログへ





にほんブログ村 自転車ブログへ