8月16日知床半島の羅臼を出発し、雨の中を標津町の野付湾まで走った。



天気が悪く野付崎に行く観光船には乗らず、尾岱沼付近を散策した。





尾岱沼では広島県から旅行に来た、双子の女性に声を掛けられる。



知床観光汽船の中で私たちを見かけたらしいが、残念ながら覚えていなかった。



その夜は尾岱沼近くの神社で野宿。



本来はキャンプも宿泊も禁止という事だが、この日に限り許可を頂いた。



8月17日は朝からの大雨で、僅か5km走っただけで停滞。



お寺の廃墟での野宿を余儀なくされた。



この日、あのエルビス・プレスリーの死去というニュースが飛び込んできた。



8月18日には好天になり、根室半島に向かった。









8/16 標津町 野付湾







8/16 尾岱沼で双子のザ・リリーズ・・・いえ、旅行者と



当時私達は夕張市出身のザ・リリーズの大ファンで、北海道に来た目的の一つでもあった。



後に夕張編でそのレポもUPします。







8/18 根室本線 厚床駅で出会った林君(左)と大森さん(右)



大森さんは、1人でサイクリングの旅をしている勇気ある女性。



いつもクールな表情の私も、この頃は笑顔をつくる余裕も・・・。







8/18 根室湾岸にある風蓮湖(根室市)



丹頂鶴の姿も確認しました。







8/18 温根沼(根室市)







大男の亡霊



8月18日(木) 曇りのち晴れ



昨夜野宿したお寺の廃墟で、不思議な事が起きた。

相棒が寺の中に入った瞬間、何者か(霊)の存在を強く感じた。

夜になると、それは更に強くなった。

自分には見えないが、大きな老人の霊が見えたり、赤ん坊の泣き声が聞こえると言う。

廃墟の中ではコウモリが何匹も飛び回ったり、悲しげな猫の鳴き声も聞こえる。

まるでオカルト映画の世界だ!

恐怖の余り夜中でも出て行こうかと思ったが、雨も降っているので仕方なく留まった。

翌朝起きてみると、不思議なことに俺だけがグランドシートからはみ出ていた。

シュラフが埃まみれだ!

いくら寝相が悪くても、こんな事は考えられない。

カバチに聞くと、夜中に二人の間に大男が割り込んで来て俺を跳ね除けたと言う。

信じられないが、これは事実だ。



今日は雨も上がり、元気にスタート。

厚床駅では林君、それに大森さんという女性サイクリストと出会う。

時間が早かったので、そこから一気に根室まで走る事にした。

その頃には青空も覗き、好天になりつつある。

根室市では後から来た大森さんと再会。

別れた後銭湯に入り、寝床を探しながら納沙布岬方面に走った。

暫くして友知と言う地名のバス停を見つけ、そこで野宿する事にした。

それにしても、お盆を過ぎてからめっきり寒くなって来た。





※当時の日記は誤字脱字を修正し、原文のまま公開しています。

但し日記のタイトルは追加、不要な文面は削除しています。








次回、日本最東端 納沙布岬で会いましょう!







日本一周サイクリング、これまでの記事はこちらです。







~この記事は31年前(1977年)、私が20歳の時の記録です。~







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